下総中山〜京成八幡!!年内閉業予定の「若宮松乃湯」。牛すじカレーの「オリーブ」。絶品珈琲の「と庵」。つけ麺最高の「長男、もんたいちお」
この日は下総中山駅(しもうさなかやまえき)に行った。振り仮名を振ったのは私が読めなかったからだ。
今回は「若宮松乃湯」と呼ばれる銭湯が2022年末で閉業予定とのことで、是非、見に行ってみたいと思い立ったのがきっかけだ。
お昼頃に駅に着くと、まずは「牛すじカレーとスープの店 オリーブ」に向かった。
街の洋食屋さんのような外観だが、店内は外から想像されるよりもモダンな店内で高級感のあるカフェのような場所だった。
妖艶なマダムがメニュー表を持ってこられたので少し緊張した。
今回はロールキャベツが付いてくるという「オリーブランチセットの普通盛り(1100円)」を注文した。
私は低所得なのでランチが1000円以上もすると「高い」という認識なのだが、大量のサラダに立派なロールキャベツ、そして想像より山盛りのカレーのセットが提供されて、これで1100円は安いなと感じた。
サラダもドレッシングの味がよく染み込んでおり美味しかったが、ロールキャベツが格別だ。
カレーという主役の座を奪ってしまうかのような美味しさで、セットにしてよかったと心から思った。
肝心のカレーは昔ながらの粘度強めのドロドロとしたルーだが、辛さは控えめで食べやすく、売りである牛すじの食感も心地よい。
かなり満足度の高い食事になった。
ここから銭湯に行ってもよかったのだが時刻は14時。銭湯が開くのは16時ということで、まだ時間があったため近隣を散歩することにした。
私は歴史や寺には明るくないのだが「中山法華経寺」と呼ばれる寺院が近くにあったので立ち寄ってみた。
小さな公園みたいな場所を想像していたのだが、想像以上に広く、大きな池もあり、散歩をしているだけでも心が晴れるような場所だった。
ひとしきり寺院の中を散歩したが、それでも時間が余ったので、インターネットで見つけたコーヒー専門店に向かって歩いてみた。
開いているかもわからなかったので、店前まで行って気が向いたら入ろうぐらいの気持ちだった。
正直に言うと、そのコーヒー店「と庵」はかなり入りづらい外観だ。
何もない住宅街の中に急に出現し、近くに居酒屋があるとは言え、飲食店が多いエリアとは言いづらい。
外からは店内の様子も見えず、中に入るなり常連さんにキッと睨まれたらどうしようと悩みながら店前を右往左往していたが、意を決して入店。
先客が2名ほどいたが、ちょうど帰るところだったようで私と入れ違いに出ていった。
コーヒーは最低750円からと決して安い店ではないのだが、専門店ということでそれぐらいの価格は覚悟していた。
マスターにおすすめを聞くと店名が冠された「と庵ブレンド(750円)」だと言うので注文した。
提供されたコーヒーは苦味が強いにもかかわらず、エグみが少なくサッパリとした味わいだ。
過去に飲んだコーヒーでこんなに美味しかったのは新橋の「らんぶる」で飲んだコーヒーぐらいだったな…なんて考えていたら、ちょうどマスターから「らんぶる」の話題が出た。
なんでもマスターは2代目らしく、神戸から東京に来たマスターに、先代が「ここのコーヒーは美味しい」と最初に連れて行かれたのが「らんぶる」だったとのことだ。
それからはコーヒーの話に華が膨らみ気がつけば1時間ほどが経っていた。私はマスターに別れを告げて店を出たが、マスターの人柄を含めて良い店だった。
あまり場所を調べずに家を出たのだが、偶然にも目的の「若宮松乃湯」は「と庵」から近い場所にあった。
ちなみに京成中山駅から20分ほど歩いた場所にあり、決して駅チカではないので、これから行かれる方は要注意だ。
「若宮松乃湯」はマンションの中に入った独特の雰囲気が素晴らしく、入り口からして昭和レトロ好きの私の心を打った。
ロビーは自動販売機や大きなソファが置かれ案外モダンな印象だったが、脱衣所や入浴スペースは非常に年季が入っており、都心の銭湯にはないような雰囲気を醸し出していた。
そして入り口こそ狭いサウナ室だが、中は広く開放的で、1段しかないにもかかわらず温度が適温でよく温まった。
水風呂は20度ぐらいだろうが気持ちよく、120秒ほどじっくりと温まってから洗い場で整った。
雰囲気、設備、共に素晴らしい銭湯で、年内にもう1回ぐらい伺いたいと思わせてくれる場所だった。
銭湯の裏には焼き鳥屋が出店しており、美味しそうな匂いに釣られて2本だけ購入した。
近くにコンビニがあったので、そこで発泡酒を買って近くの児童公園に向かった。
本来の大人の在り方を児童に見せつけてやろうと思ったのだが、夜遅いせいか児童の姿は見当たらず、児童たちは難を逃れた。
酒を飲み終わると駅に向かって歩き、京成中山駅にちょうど到着した電車に飛び乗って京成八幡駅で降りた。
八幡では色々と食べたいものがあったのだが「長男、もんたいちお」というラーメン屋で締めることに決めた。
こちらは亀有の「道」という有名店で修行された店主が開いたつけ麺屋だ。今回はつけ麺の大盛りを注文した。
うどんのような太くて噛みごたえのある麺で、スープは濃厚だが後味は意外とサッパリとしていた。
最近、食べたつけ麺の中でも圧倒的な美味しさで大盛りにしてよかった。
今回は美味しいものが沢山食べられたし、久しぶりに美味しいコーヒーも飲めたし、銭湯も雰囲気が良くて、良いお出かけになった。
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