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[monozuku/モノヅク] 製造業のためのスキルマーケット MVP日誌vol.7(サービス設計とユーザーストーリー)

こんにちは!
コウヘイくん(@モノヅク事務局)です。いつもお読みくださる皆様、ありがとうございます!このnoteが同じく新規事業を立ち上げている方の励みやヒントになっていれば幸い、楽しんでもらえていたら幸甚です。

さて、monozuku/モノヅクは現在、MVP実証実験をしています。製造業に従事している方の”副業” や ”製造での表現” に興味がある方、ご登録をお待ちしております!!

【monozuku/モノヅク】概要
製造業従事者のための副業支援サイトであり、製造業特化型の人材・スキルシェアマーケットです。
製造業従事者がタイムカードを切ってから、本業で使う機械や設備を間借りして副業を行う、というサービス。日本が世界に誇る製造業の職人たちが、勤務先の許可のもと専門の機械を使って活動します。

「製造業に携わりながらアイデアや商品を思いついたから、表現や販売の場を探している!」
「自分の得意な技術を役立てたい!」

自分の技術を活かして多角的に活躍できる場所、そして、技術を求める様々な人とつながる場所です。

前回はオーナー観点の話と、ビジネスモデルの深化、設備を使用する際に必要な設備使用システムについてなどを書きました。

コウヘイくん_岐阜県の小さな町工場に従事。現場作業がメインだが、新規事業など非製造業務を兼務。図面通りに作ることより、クリエイティブな作業が好き。プロジェクトリーダー。

ぐっちょん_日系コンサルティングファームに従事。ECサイト構築、新規事業・サービス開発にも携わる。主に事業開発・サービス開発のディレクションとオペレーション担当。

にしやん_デジタル素材販売プラットフォーム企業に従事。アンテナの感度が高く、SNS運用やファンマーケティングにも強みを持つ。本業で新規事業にも携わる。主にマーケティング担当。

顧客ニーズ

ワーカー観点とオーナー観点での認識合わせや議論が進み、最後の視点である購入者観点の話へ。

まずは既存のサービスでどれくらいの需要があるのかを調査してみました。対象サービスはスキル販売やクラフト品販売をする事業者。キーワードに「製造業」「ハンドメイド」「素材名」などを設定。


調査結果

調査結果を見ると思いの外、ヒット数があったという印象。スキル販売に関しては、すでにそこに出品している製造業者もあり、そのプラットフォーム上での定期的な売り上げもしていました。コメントなどから発注者側の属性を読むことはできなかったのは残念でしたが(to B、to Cどちらとも取れる)。
・ビジネスとしてとして成り立つ売上かは置いておいて、一定数の需要があること
・購入者として、自分だけでは賄いきれない加工を依頼するワーカーや、外注として発注するオーナーが想定以上にいる可能性
を共有しました。さらに、ナレッジ販売は、ノウハウなどナイーブな内容ともなりうるのでインタビューにて深堀する必要がある。という結論に。

サービス設計

「サービスの意義・課題」「顧客ニーズ」「各ステークホルダー観点での議論・ビジネスモデルの深化」が一通り進んだところで、次のステップ「サービス設計」へ移行しました。

マネタイズは、既存サービスがほぼ手数料徴収となっているので、ひとまずこれを基調に考え、新しいコンテンツ案も出てきたので、可能性としてサブスクリプションを視野に、という程度で考えを進めます。

まずは実際、どういった商品・サービスがやり取りされるのかを整理してみることになりました。と、以下のように。

ダブっているところも多い

一覧にしたことで整理が進みました。まず、

・to B/Cの商品販売のオーダーメイドは、デザイナーから受けるスキル販売と同じビジネスモデルであること
・ナレッジ販売は、ある意味スキルを販売することになるので、販売カテゴリを分けるだけで、スキル販売と同じビジネスモデルであること
・マッチングは購入者が選ぶ行為そのものがマッチングなので、機能としての実装は不要であること
・ただし、製造に明るくない人や、仕事の振りどころが分からない人が発信する場が必要であること

これを基にアプリの階層を意識して整理しなおすと、こうなりました。

①一覧ページが2つ。
 ・商品販売
 ・スキル&ナレッジ
②一覧から飛ぶ個人ページ
 ・出品する商品/スキル/ナレッジ一覧
③掲示板

かなりシンプルにまとまりました。

ユーザーストーリーとカスタマージャーニーマップ

アプリ開発業者やエンジニアに見積もりを提出するために、ユーザーストーリーとカスタマージャーニーマップを作ることに。ビジュアライズすることで伝達を早く正確にすること、我々もサービスの理解が進むこと、メンバー間の齟齬も減らせることを目的としています。たたき台としてアプリ使用イメージをぐっちょんがまとめてくれたものがこちら。

実際はステークホルダー×コンテンツの結構な量

ここで感度の高いにしやんがオンラインホワイトボード「moro」の使用を提案。ビジュアルのコラボ、同時共同作業をすることができるツールとのこと。ぐっちょんも使用こそないもののプレゼンなどで見たことはあるらしい。無料版では出力に制限がかかることが不安でしたが、とりあえず使ってみることに(主にこの二人が)。

使ってみると、テンプレートが豊富で感覚的に使えるし、何よりアプリのワイヤーフレームなんてピンポイントなものまで用意されていました。(この後に私もビジュアル化に遅れて参加しましたが、個人的にかなり使いやすかったので、この後も相当使いました)

アプリワイヤーフレームが超便利でした!

この作業でメンバーの認識が一か所に集約されていく感じがしました。

言語化→文書化→視覚化

こうして”視覚化”や”整理をする”という作業が、概念をカタチにするにあたっていかに大切であるのかよくわかりました。私が普段している現場仕事は、図面や製品という拠り所があります。自分で段取りをつけるにせよ、同僚と工程の打ち合わせをするにせよ、言葉に頼っても、現物があるので迷子になることは少ない。ところが、こうした形のないものを打ち合わせるには一度こうして視覚化しないと、きちんと共有したことにならないんですね。

想いを言葉にして、文章に起こして、ビジュアルにする。

昔から言われて続けていることは、本当に大切なことですね。重要度が高くて緊急度が低いことの一つなんだなぁと腹落ちしました。

このあたりはサービス変遷の部分でも、プロジェクト進行のスピード感やモチベーションの部分でも、大きく意味を持ったところだったんだなと、今回記事にしてみて気づきました。