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【二ホンオオカミのゆくえ】日経新聞ピックアップ#28 24/3/24

イヌは東アジアで誕生か?:日本経済新聞

本日は日曜掲載の「科学の扉」からニホンオオカミのDNA分析についての記事を紹介したい。

DNA分析の結果、イヌとニホンオオカミに共通祖先の存在が示唆されたとのこと。これまでハイイロオオカミがどんなルートでイヌの起源となったのか様々な説があったが、このミッシングリンクを埋める重要な手がかりとなる。

ハイイロオオカミやニホンオオカミ以外にも柴犬や秋田犬などイヌのデータも幅い広く対象に含めDNA分析した。幅広い分類群で同じ解析をやろうとすると、サンプルの収集から解析手法の調整まで多くの苦労がかかる。遺伝的な距離や関係性によってゲノム領域の変異の程度がバラバラなので解析手法の選定段階から、これまでの研究の知見がなければなかなか厳しいところがあっただろう。

イヌと人間の歴史的な関係を紐解いていくには、その祖先について、とくにいつからどこで家畜化が始まったのかの解明は欠かせない。

最古のパートナーを探る旅、これからも目が離せない。

e-karas

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