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デジタルなプー

 物心がついた頃には、大人達は携帯電話で話したり、メールしたりしていた…。
 小さかった僕のおもちゃの携帯電話は機種変更し、もう使わない親の携帯やパソコンのブルーライトを浴び遊んでた…。
 小学校入学で自分の携帯を手に入れた頃には、親よりも“デジタルツール"を使い熟していたのかもしれない。
 ブルーライトの向こう側では、知りたくも無い事や知りたい事が止めどなく流されていて…、大人の世界が薄っぺらに見えていた…。

 そんな時代に成長し“学生"の鎧"脱ぐ日が訪れ、想像していた程熱量の無い日々ではなく、割りと忙しく過ごす毎日は冷めていては過ごせない。
 ブルーライトの画面の向こう側にある世界を観て育ち、熱量を感じ無い日々と思い込んでいたけれど、全然違う世界がそこにあった…。

 毎日を活き過ごしながら、無機質な画面の向こう側で“泣き叫ぶ人や破壊される街"を映し出される…。
 子供の頃には知らなかった凄い熱量で生きる人達が、圧倒的な熱量を持つミサイルで泣き叫び、残された街は一瞬にして静寂に…。
 そんな人達の血を流し、街を壊す事を何も感じないのは、生きながら死んでいる人なのかもしれない。 
 そいつは今、この瞬間もブルーライトの画面を見ながら、侵略ゲームの様に楽しんでいる…。 
 北国の大国のプーちゃんは、それだけの為に生きていて…、血を流さずに今日もブルーライトの前で冷たく微笑して、多くの人が血を流す…。

 僕はそんな光景を、ブルーライト越しに…!

 …………………… 終 …………………… 
 

 

 


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