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豪雪の山里から ~ 干ばつ苦 カンバックか?

こんにちは。ようこそ

さて、今年の米づくり、
も少し雪解けが進んだら始まりますが、
一旦、昨年のおさらいです

米づくりに水は欠かせません
何と言っても「水稲」と言うくらいですから

でも昨年の新潟は、
記録的な高温と水不足、つまりは「干ばつ」で
とんでもない被害が生じました
たしか数年前にも水不足の年はあったけれど
その比じゃない
結果、全県で米の収量減と質の低下
(最悪は収穫さえ断念したところも)が発生しました

米づくりでは、田植えから稲刈りまで
田んぼにずっと水を張っているわけでは
ありません
初期の生育が進んだところで、
更に稲の根張りを良くするために途中、
「中干し」といって田んぼの水を抜きます
一旦、水を切ることで稲は水を求めて
根を広げます
その後、段階的に水を入れていき、
開花して穂が出てくる頃には
田んぼに十分な水が行き渡るようにします
穂が伸びて充実してくる時期には、
特に水が不可欠になります

でも昨年は梅雨の後、田んぼに水を
入れようにも、水路の水が涸れて
雨もほとんど降らずの状態でした
いつもどおりの夏であれば、
仮に晴れの日が続いたとしても夕立が来て
大地を潤わせてくれるのですが、
去年に限っては、周辺地域にたまに雷雨が
あったとしても、福山を囲む山の頂を越えて
雨雲が来ることはほぼ無く、
その手前で雨雲の勢いはなくなり、
パラッと雨粒が蒔かれると、
またすぐに暑い日差しが戻ってきてしました
天気予報を見て期待しては、
また裏切られ、むなしく空を見上げるばかりでした

結局、田んぼには大きなひび割れができて
しまい、そうなると田んぼに水を溜めようにも
ちょっとやそっとの水量では溜まっていきません
稲も赤く枯れてしまった箇所も出ました

同じ福山の集落でも用水路の整ったあたりは
それでも多少の水が来て最悪の事態を逃れたのですが
自分が借りている山際の田んぼは、
もともと小さな天然の沢を頼りにしているところも
多く、そんな小さな沢はとっくに涸れ果てて、
少し雨が降ったところで、乾ききった山の大地に
吸収されてしまい、沢にまで水が戻ることは
ありませんでした

しかたなく最後の手段で、標高差30m、距離200m
くらい下を流れる川からエンジンポンプで
水を揚げる試みもしてみしました
何度となく川と田んぼを往復してパイプを設置し、
崖を下ってガソリンを補給し、
やっとこさ田んぼまで水を揚げてもすぐにガス欠で、
またガソリンタンク持って崖を下って
補給を繰り返すものの、大きくひび割れた田んぼの
全面に水を満たすには至らず、
燃料代もバカにならないので、とうとう断念しました

結局、何枚かは運を天に任せて、残りの田んぼを
なんとか生かすべく注力することとしました

そんなこんなで昨年の収穫量は例年の3割減
もともと化学肥料使っていなくて、
一般農家さんより収量は少なめですが、
もう目を覆いたくなるほどでした

収穫できたお米も、新米という割に
いつものような瑞々しさが感じられず、
ちょっと固い印象でした

そんな、苦しくて救いのない年は
こりごりだな~なんて思ってたら

記録的な小雪の冬
そして3月に入ってから時期外れの大雪
と、なんだか今年も不穏な幕開け

どうか去年の干ばつ再来となりませんように
雪が解けたら、
また「八百万の神様」にお願いに行こうかな

…今年の米づくりはまだ始まってないのに、
すでに神頼みモード ×××


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