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【肉】手っ取り早く幸せになる方法

正直、幸せになりたい。

そう思ってはいても、何が自分にとっての幸せなのかを改めて考えてみると、結構、言語化することが難しいんじゃないだろうか。例えば、お金に困らず、人間関係が充実していて…、とか考えてみても、実際、いくらのお金を想定しているのか、「人間関係の充実」とはそもそもどのような状態なのか、など、具体的に落とし込もうとすると割と悩む。

が、幸せ発見しました。最寄りのドンキで。

シールが張られた赤身肉(600円程)。こいつをレジに通し、手に入れた瞬間、世界を手に入れたかのような全能感に満ち溢れた。

正気に戻ったところで、自転車のカゴに今日の収穫を詰め込み、空気が抜けて重くなったペダルにはやる気持ちをぶつけながら、家に帰り、儀式を始める。

以下、これがその全てである。

温めたフライパンでバターを溶かし、まろやかな塩味とギトギトした匂いの中にスライスしたにんにくを投入。バター×にんにくという食欲増進タッグの合体技に意識を飛ばされかけながらも、少し多めの塩・胡椒で味付けした赤身肉を投入。強火で裏表を焼き、弱火にした後、数分蓋をして待つ。己の感覚で火を止め、肉はレア目を狙うのが肝だ。

大学時代のバカみたいに肉を焼くのが上手い友達も言っていた。
「肉は焼かない方が旨い」と。

手を近づけると火傷しそうなほどの蒸気を発するあつあつごはんと、焼き上げた渾身のでかい肉を喰らう。

これを幸せと呼ばずに何と呼ぶのだろうか。

なんかパッとしない一日だなーと思う日にこそおすすめ。お試しあれ。

同じ類なのか、たまに買ってきた板チョコをいちいち割らずに、バキッとそのまま食べるのも良い感じ。






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