エッセイ : マロングラッセの大福(僕の秋の味覚)

僕が住む長野県は早朝は肌寒いくらいになった。
今朝も肌寒さで目が冷めて、慌てて毛布を1枚追加した。
田んぼには稲穂が実り、先週から農家の方々が稲刈りを始めた。

キング オブ 秋の味覚と言えば松茸だとは思うが、
甘党の僕にとっては栗だ。毎年秋、奥さんが作ってくれる栗の渋皮煮を食べながらお茶を飲むのが僕の楽しみの1つだ。

長野県の小布施町にある老舗の栗菓子のお店は、
松本にも支店があるが、毎年秋のになると栗菓子を買いながら、その店内にあるカフェで、新栗を使った栗おこわ定食を奥さんとふたりで食べて来る。
栗おこわと鮎の甘露煮と荷物と漬物と汁物のセットだが季節が感じられ美味しい。

秋になっての僕が嬉しくなって来るのは、例えばアイスクリームだと雪見だいふくモンブランの様に、栗を使ったスイーツが充実することだ。
スポンジケーキの上にそうめんの様なマロンクリームがのった昔ながらのモンブランというケーキは、1年を通して売っているが、各ケーキ屋さんで、
季節限定の栗を使ったケーキが売り出されるのも楽しみにしている。
僕の住む町のタルト専門店では、10月限定の
チョコーレートモンブランタルトが発売されるので
来月を楽しみにしている。

昨年から、僕の秋の味覚に新しいスイーツが追加された。それは、マロングラッセの大福だ。
近所の方に頂いて知ったのだが、単純にマロングラッセを餅で包んであるのだが、マロングラッセと餅が口のなかで絶妙なハーモニーを奏でる。
素晴らしい発想によって生み出された傑作だと思う
マロングラッセだから紅茶なのか、大福だから緑茶なのか、と判断に迷うところだが、両方試した結果
紅茶の方が合うことが分かった。

昨日、車で1時間位の所にあるマロングラッセの大福を売っているお店に行って来た。
娘たちは2人とも独立して一緒に住んでいないので奥さんと自分の分のマロングラッセの大福と、このお店の看板商品のあべかわ餅を買って来て、奥さんと紅茶を飲みながら食べた。

夕方、夕食前に風呂に入り、窓辺で冷たいジンジャーエールを飲んでいると、虫の声が聞こえて来た。
実は甘党の僕には、もう1つ秋の味覚がある。
さつまいもだ。
焼き芋、スイートポテト、干し芋、芋けんぴ、
大学芋など、僕の大好物が軒並み充実して来る。
今週からは、栗をフォローしながら、さつまいもにも進出して行くつもりだ。









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