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”ホットヨガ” を寝たきりになるまで続けることを、ここに誓います。

前職をやめてから半年以上たった。
思い返せば本当に充実していた期間は、退職後2ヶ月半ほどだったかもしれない。
最近では日々の暇な時間をどう潰すかばかり考え、朝から晩までコーヒーをすすっている。死にたいとは思わないが、消えたいと思うときはある。今のわたしには、太宰治先生がガチで憑依しているのかもしれない。そう思ってしまうくらい、悶々とした每日を送っている。

しかし、そんな生活もそろそろおわりだ。
なんてったって、パートをはじめるんだから! パートといっても週5の7時間勤務。きつ。ヒタヒタと、もうすぐそこまで来ている忙しい日々に戦々恐々という心持ちだ。

そんな中、ホットヨガに入会してしまった。

しかも2年縛り。アホだ。半年間、暇で暇で気が狂いそうだったというのに、なぜ仕事復帰の直前で手をだしたのだろうか。
ただ、気分は前向きである。なんせ、体験のその日に入会したくらい魅力を感じた。今では見事にどハマリしている。

ホットヨガって、超きもちいい。
自他ともに認めるサウナーのわたしだが、ホットヨガも負けずに整う。初めはふつふつと小さく吹き出してくる汗が徐々に大きくなり、それらがつながると滝のように流れだす。もしかしすると、サウナでもあれだけ汗はかかないかもしれない。さらには『暑い!』という負の気持ちはありつつも、すっかり心が落ち着いている自分もいて、『もうちょっと、もうちょっと』と筋肉の伸縮に負荷をかけることができる。
おわったあとの肌の様子もすこぶるいい。
くすみが晴れ透明感で満ち溢れた肌、限界まで開ききった毛穴がピタリとしまり、ツヤも増す。唇の血色も良くなる。そして何より「あぁ。めんどくさいと思ったけど、やっぱ来てよかった」と必ず思う。
ホットヨガ考えたやつ、天才なの?もうふつうのヨガには戻れないかもしれない。

ちなみに、わたしが行っているところは男女兼用なのだが、結構男性が多い。
頭に勝俣州和みたいなタオルをまいて(古い)、ぷるぷるしながらワシのポーズをしたりしているおっさんを見ると若干笑える。このまえなんて勝俣州和のとなりに、水泳時にかぶるメッシュのキャップみたいなのを被っているおばさんもいた。あれはもはや、笑うどころではなく見つめてしまった。ぷつりと糸がきれたら爆笑がおさまらなくなると思い、鏡越しでも見えない位置に移動した。そんなわたしはといえば、入会時に買ったバーム?を身体中に塗りまくり、テッカテカのオイルおばさんに変身している。焼いたら焼豚ができそうだと、まじまじ自分の身体をみつめている。
そう。令和のホットヨガはそれくらい、気取らない場所なのである。読者モデルがinstagramのストーリーに『ヨガ帰り♡』のコメントと一緒に、カフェラテを顔にくっつけてヒヤッとしている時代ではないのだ。

というわけで、35歳にして人生のルーティンがみつかった。インストラクターたちの、商品の勧誘がしつこいのがネックだが、そこはにっこり笑って「うふふ♡前向きに検討しまーす♡」でおしまいだ。

ほんっっっっとにおすすめ。ホットヨガ。

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