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健闘「光と闇の跫(あしおと)」

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光と闇の跫(あしおと)|一般小説作品詳細|NOVEL DAYS (daysneo.com)

こちらで紹介しています。

これまでは短いということもあり、ここで後から紹介されている「私本信松尼公記」の方が、アクセス件数が1,000ほど多かった。女性主人公だとか、松姫様知ってるよーとか、そういう事情なのだろう。無理もない、わかる!

「光と闇の跫(あしおと)」は先に公開したにも関わらず、なかなかアクセス件数が伸びてこなかった。それは定説にこだわる人の意見が多かったり、大きかったりした所為もあるだろう。
「裏切り者……プッ」
という人もいるでしょう。一話ごとの分量が、爆発的に多いという理由もある。このことは、小刻みにしたいところではあるが、節目節目で刻む位置が、どうしてもこうなってしまうという部分もあるから、許してとしか申しようもない。

もともとはフジマリモにエッセイを掲載始めた、その副産物が小説作品だ。いや、雛形として、作品冒頭の「勧進能」を試作にした。
しかし求められているのは、小説ではなく、歴史も何もしらない爺ちゃんや、そこいらのオバちゃんでも楽しんで読めるもの、ということだった。小説は好きなジャンル外ならばスタートで終了です。
このエッセイは切り抜きしてくれるマニアも続出した、まさに隠れた名作になったものです。

フジマリモは山梨県東部・富士北麓に山梨日日新聞折込として週一で発行されたもの。他にも日本経済新聞を除く一般紙にも織り込まれた。購読率90%を超える化物タウン誌といってよい。そして内容は盆地内と一線を画す。

フジマリモの話題作りに伴い、たくさん歩いて関連本にも載っていないネタなどを仕入れた。こういうことが「光と闇の跫(あしおと)」には反映されている。
世間で誤解されている部分も多いし、そういう面は、わざわざ咀嚼した新説で描くことにした。人様の斬新な説も、作品の流れに適すると思えば登用した。勿論、参考文献や人名も記している。
地味に完成まで時間を要した。完成は、フジマリモの連載後だった。

長すぎる作品は、掲載先がない。

不幸なお蔵入りにしたくないので、NOVLEDAYSに公開した。
どこでもよかったのだが、こういう公開に不慣れだったから、たまたまここに落ち着いたというだけ。
せっかく作った作品を金にしない。

あまり同業者から好まれない悪魔の所業、やなせたかしスタイルは決していいことじゃない

でも、陽の目を見ない作品は不幸だ。
本当は自信をもって、発表できる先へ「作品」を嫁入りさせたい。しかし相手にも選ぶ権利があり、お見合いにもならない作品は「お蔵」に燻ってしまう。
2023年はそういう作品を、わざわざアルファポリスに推し並べてみた。
時には意外なほどの好感を評された作品もあった。
やってみてよかったと思う。

小山田信茂を取り上げた「光と闇の跫(あしおと)」は、一部、これを支える小山田信茂公顕彰会の方々に受け入れられると同時に、異論も生んだ。こちらの皆様ひとり一人に、おらの信茂公像があるわけで、作品世界のすべては間違いなく享受できるわけがない。
しかし肯定的に小山田氏を描く作品は、これまで類を観なかった筈だ。
武田家を裏切る苦渋の選択を軸にしたものに縛られてしまう所為だと思う。
しかし、もともと裏切るという要素などなかったのだ。
そう置き換えれば、小山田信茂という人物像は、いたって明瞭なものになる。そのことを軸と前提にすれば、面白いほどにこれまでの武田の歴史のアウトラインさえも新説をすり合わせて説得力を生むことが出来る。いや、出来たのだ。

多くは、読んでから。皆様が判断すること。


「私本信松尼公記」の方が、アクセス件数が1,000ほど多かった。
いまは800件ほど多い。1年の間に、200も縮むというというのは食いついている方が増えた証拠だろう。

ただしアルファポリス公開作品は感想がくるのに、NOVLEDAYSは一切の感想がない。好意的か悪意的かの判断はできず、ただ数字だけが刻まれる。
いつか、だれか、言葉を聞かせて欲しい。

光と闇の跫(あしおと)|一般小説作品詳細|NOVEL DAYS (daysneo.com)

作品、今年いちねん頑張ったねと、健闘を称えてあげたい。