見出し画像

許し

私は許す
すべてを許す

私は沢山の人に傷つけられ、騙された
私でなければ命を断つ人がいる、と言えるくらい苦難の連続であった
それでも、私は過去のことへの憎しみや怒りを捨てて、許すことができた

事情と必然的な出来事の二つの理由がある

【人には人の事情がある】

まずは事情について話そう

私は高額な宝石を買った数年がある
その時の担当は、九州の姉さんだった
根は純粋で、話したらあっという間に三時間が過ぎる人であった
知識も豊富で、様々なことを教えてくれた

この人がなりふり構わず奪ってやろうという気持ちがあるか
私はそれは否と思える

彼女は九州から愛知へとやってきた
九州といっても博多とは程遠い場所だ
職場もなく、愛知にやってきた
そして働き先がここであった
私はこう想定する

つまり、悪事を働くために愛知に来たことは否定していい、と私は思う

もう一つ例を挙げるのであれば、とあるホステスだ

彼女は怖がっている
伝えずに離れたが、私には分かった

特に未熟な私が注意したときだ
その目は、何かを恐れている目に見えた

彼女は天真爛漫で、ウソをつく際も自身の気持ちに正直だった
一緒にいて楽しい人で、まるで彼女のようだった

私は彼女がホステスであることに、違和感を感じた
こんな良い子が、どう傾いてホステスになったのか

考えられるのは家庭か、学校の環境だ
彼女が怯えていたのも、それを隠すかのように元気に振る舞っていたのもその環境が作った、私はそう思う

最初から奪おう、という気持ちは否定していいと、私は思う

事情ありきの人について、私は応援する
二度と会わないかもしれないが、私は応援する

それは運命に従って出来上がった自分だから

今まで背負ってきた業は深いかもしれない
残酷な運命に直面するかもしれない

今のままでは恋愛は難しいかもしれない
たとえ好きな人ができても、離れてしまうかもしれない

しかし、純心があれば必ず気付く時が来る
心からの邪悪とは違うのであれば、軌道を修正することはできる

だから私は願う
この二人が、幸せの意味を知り、その方向へ進むことを

【起こることは、必然である】

次に必然について話そう

起こりゆくことは、すべて必然である
私はこれを肯定する

確かに当時は怒りや悲しみに暮れていた
しかし、これにも理由があると思うと、それはすっと自身の身体から抜け落ちた。

私はいじめに遭った
性暴力もあれば、差別もあった
私は人形だった
ゴミだった

生きる意味を失い、世界を恨んだ
人間が嫌いになった

しかし、今となって私は気付いた
それは自身の慢心を矯正するものだと

昔は驕(おご)っていた
自分は上の人間と思い、下に見た者に強く当たっていた
悪人側であった

だから私は罰を受けた
罰を受け、その性格は時間をかけて矯正されたのだろう
いや、今もその途中であるだろう

詐欺でお金がすべてなくなったのにも理由があると、私は思う

持つものは有限であることを知るために、私は被害を受けたと思う

私は貯金を沢山していた
貯めすぎなくらい、貯めていた

そうなると、無限にあるかと思ってしまう
だから火花のように、考えもなく使ってしまう
これも新たなる慢心だ

詐欺に遭って当たり前な出来事が消えた
買おうと思うものが買えず、クレジットカードは封印された

当時は捕まえてやろうという執念が生まれていた
しかし、今はその限りではない

私は人生について考え直した
すべてを失ったからこそ、考え直した

そして、物事が有限であることに気が付いた

先ほどの事例とは違って、私は許すだけである
応援もせず、ただ許すのみである

神様は見ている
だから苦しい運命は必然的に訪れるだろう

事情がある人はさておき、ない人もいる

優位に立ちたい、お金が欲しい
それだけの人だっている

彼らを応援しても仕方のないことだ
しかし、憎しみや怒りをぶつけても仕方がない

人は他人の運命を操ることは不可能だ
だから怒っても仕方がない

罰は必然的に訪れる
その日がいつか、私には分からない

だからこそ、私は許して、それを手放す

【許す心と数々の試練】

私は許した
しかし、許すことは難しい

許すには、数々の試練を乗り越える必要があるからだ
憎しみや怒り、悲しみを乗り越える必要があるからだ

人は未熟な生き物だ
未熟だからこそ、成長する
成長するために、試練が訪れる

許しは、ある程度修業を重ねてやっと気付くことができる
私も自身のいじめを許すのに、十年かかった
重ね重ねの重い試練で、やっと分かった

そして、それが強さであると認識できた

許しは知識と、経験が必要だ

知識がなければ背景も知らずに恨み、
経験がなければ怒りに満ち溢れる

神様は、許しを知ることができる人を選んで、
あえて試練を多くしているかもしれない

だから乗り越えることを祈る
純粋な人が、乗り越えることを

そうすればすべてを許し、自分を好きになる日が訪れるのだから

こっこ

〈注釈〉
1.詩に登場する神様とは、それぞれの信仰により異なる。
(私は天照大御神様(お天道様)を想定して書いている)
2.この詩は自身の気付きを記載したものであり、あらゆる宗教団体や企業とは無関係なものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?