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約束の地




 街に撃ち捨てられた
    遺体のあいだを、
      ただ、
  ジグザグに歩いてゆきました

もし、
  それらの中にあなたを
     見つけても、
       私の瞳は、きっと
          それを信じない


 数秒後には
 バラバラに
さ れる かもしれない
  自分の細胞を掻き集め
何度も転びかけては
瓦礫の山を
  超えて
      ゆく


星の数だけある愛は
  星の数だけある憎悪
   に消されてゆき
   残された建物の陰に
私は息を潜めて


            壊れかけた町の掲示板の
     ポスターにあと何度、
  あなたの名を尋ねたら
あなたに出会えるのでしょう


時々、
 兵士が開ける
   コンテナの倉庫から
    流れてくる冷却器の下に
    彼らはうず高く積まれ
  まだ生きながらえている
 私は背けてはいけない
眼を、また背ける


  浅い眠りの向こうで
空爆は近く遠く
 テントの下に落ちて
  あなたはまだ、
何処かで生きていますか


  水溜まりのように
流れ落ちる
  遺体のあいだを
ただ、
  ジグザグに
歩いてゆきました


その中にあなたの
 一部を見つけても
   私の瞳はきっと、
    それを信じない

誰も辿り着けない、約束の地




#パレスチナ
#イスラエル
#約束の地
#現代詩
#詩のようなもの    


















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