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続・子どもの心を診る(3)

心理士からのその他アドバイス

長男と一対一で会話した際の様子や受け答えから、心理士さんは自閉的特性やADHDは感じなかったとおっしゃっていた。多少、感覚過敏があるのか、洋服が体に密着するのを嫌がる仕草は見られたそうだ。

今後を考えると、中学以降は特に同年齢の子との関わりが増えていくのと、その重要度も増していくため、中学は受験をしたほうが良いと思いますと言われた。この中学受験の話はA医師、B医師に続き、心理士の方からも言われたことになる。医療機関から中学受験の話が出るというのが実に新鮮であった。

また、ADHD評価スケール(下にPDFのリンクあり)についても持参していたため、お見せしていた。実は、家庭と学校での評価が真っ二つに分かれてしまっていた。我が家では長男、夫、私が用紙をもらってすぐに一緒に話し合って記入し、それから学校にも学校版への記入を依頼し、後日記入頂いた物を受領していた。

ADHDについて心理士は、このように学校と家庭で評価が乖離するというのは、ギフティッドにはよくあることだと言って全く驚かれなかった。

もし長男が大人になって、何かに困ったりして、改めて自分自身でADHDの検査をしたいと思ったら、その時にまた調べれば良いのではないかとアドバイスいただいた。

なお参考までに、

ADHDについては、教師が診断過程にかかわると過剰診断の可能性が高まることが指摘されてもいます(Rinn & Nelson, 2009)。

ADHD評価スケール

https://www.hospital.yaizu.shizuoka.jp/section/shinryoka/syonika/img/situmon/g-a.pdf

長男の評価に使ったのは、上記PDFの1枚目のみだった。学校版も家庭版も同じ一枚物を使っている。

家庭版では、「13.課題や活動に必要なものをなくしてしまう。」については「3(非常にしばしばある)」をつけた。なくし物と忘れ物は改善傾向にあるとはいえ、まだまだ多いと思う。そもそも汚部屋であるため、何かなくしたら探し出せない。

そんな長男も、「そろそろ片付けたくなってきた」と言っておもむろにピカピカに片付けることもある。先日も、「片付けると結構いらん物が出てくるもんだね、すごいね」とbefore/afterに感動し、「最後の力を振り絞って片付けをした僕に盛大な拍チューを!」とのたまっていた。

「4.教室や、その他、座っていることを要求される状況で席を離れる。」は、家や塾では皆無だが、学校では散見される姿だ。家庭版(家庭での行動)であるため、「0(ない もしくは ほとんどない)」にした。

こうして評価していくと、同じ学びの場でも学校と塾とでは真逆なのだろうと想像できて、少なからず学校からの評価の方が悪くなるであろう事は予想できた。

しかしこれが想像をはるかに超えていた。

(4)につづく