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荒ぶる神よ鎮まりたまえ 親子間バトル(1)

前回までの話と矛盾しそうだが、長男といると本当にしんどいと思うことがある。

昔に比べたら手がかからなくなったと思うことも増えたが、今でも次男や長女には感じたことのないくらいの怒りを長男には感じることがある。

荒ぶっている状態では書かないと決めているが、喉元過ぎるとすっかり忘れてしまうため、タイムリーなものをいくつか書いておこうと思う。

なお、長男にはギフティッドの特性はあるが、以下の行動がこの特性から来ると断言するものではないことを断っておきたい。

頑固

子供の発達に何らかの特性があると、その家庭では様々な理由から普通以上にストレスが生じやすくなり、場合によっては暴言を含む虐待が起き、その程度によっては子供の脳に不可逆的な損傷が起きる可能性があるらしいことを知った。

その話の中ではギフテッドには触れられていなかった記憶だが、ギフテッドの家庭でも、その子の激しさに振り回され、親が高頻度で発狂する場合があるのではないかと思う。少なくとも我が家はそうだ。

腹が立っても放置できる時は良いのだが、朝仕事に行く前の時間がない時に頑固に反抗されると、もう気が狂いそうになる。長男に素直に動いてもらわないと次々と問題が発生して困るのだと伝えても頑として動こうとしない。

元々朝の6時に起こしてくれと頼まれていたが、前日の塾が遅くまであった関係で寝不足が辛かったようで、7時までの間に何回も起こしたが起きられなかったことがあった。

ギリギリまで寝させて、もうこれ以上は待てないとなって私がイライラし始めた頃、長男はどういうわけか眠気とは別の理由で頑なに動こうとしなくなってしまった。明らかに反抗にシフトしていた。私からしたら、こんなに時間を割いて起こしたのに、恩を仇で返されているようにしか感じない。

朝はチビたちを起こして朝食を食べさせ、着替えさせ、歯磨きして、準備して、登園・登校させなくてはいけない。自分の顔面工事もある。長男については、前夜にできなかった学校の宿題も朝やることになっている。

ついに7時半になってあと30分しかないとなり、私の怒りも頂点に達した。それでも長男は動かない。挙句の果てに、私が怒るから起きたくなくなったと言う。起きれない状態は私が引き起こしたと言わんばかりに。

この言い分を聞くとさらにボルテージが上がる。反省せずに人のせいにしている。絶対に許さないと、こちらは半狂乱で叫ぶことになる。本当に朝からしんどい。

下の子も見ている中でこんなことはしたくないのだ。朝こんな事が発生するのは実は稀と言えば稀だが、形を変えて何らか衝突する事態は、家では時々起きてしまう。

過去に学校で色々あってホームスクーリングを考えたこともあるが、現実的に考えて無理だと思っている。共倒れる。

まだ長男が幼くて、すやすやと寝ている顔を見て、やはり寝顔は可愛く、夫と「やっちまわなくて良かったね、、」と半分冗談だが顔を見合わせて言ったことがある。

この発想は普通理解されないと思う。我が家には3人子供がいるが、下の2人しか育てていなかったら理解できなかったかも知れないと思うからだ。

なお、冒頭の脳への不可逆的な損傷は気になって、頭痛でMRIを取った時に医師に訊いた。長男も隣にいた。医師からはMRIを見た限り特に気になる所見はないのと、これまでのことは躾で必要だった部分もあって、あまり気に病まなくても良いのではないかと言ってもらった。

(2)につづく