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自宅で解いた過去問の結果は当てにならないかもしれない

算数だけは見直しを徹底させる

まずはA問題だけに専念し、解いた問題を必ず見直しさせることにしてみた。

私 :見直した時、ミス見つけて直した問題あった?
夫 :あったって。見直しで1問取りこぼさなかったって。
私 :そっか、じゃあ見直しの効果感じてくれたかな。
夫 :見直ししないとどうなるかは本番で身に染みたはず。
私 :油断大敵
夫 :そこを定着させる一週間にしないとね。

次のハードルは問題を捨てさせた上でその時間を見直しに充てることだった

夫 :過去問、初回に間違ったA問題5問、見直しで全問正解。
私 :うーむ、どんだけミスしやすいのか・・
夫 :テスト最後まで解かなければという意識がいかん。

夫 :時間配分の意味が
【×】時間内にテストの最後までたどり着く
【○】A問題を落とさないように難易度に応じて時間を使う。C問題は捨てる
とする意識が必要。そこの見切りを定着させる。

まさかの

そして本当に盲点だったと思うのだが、この「捨てる」は親が何か言うよりも先に長男が自らそうすると宣言していたことだった。そして本番でも有言実行だと思っていたら、蓋を開けてびっくり、実際には本番で捨てられていなかった。

違和感は何となくあった。失点の原因が凡ミスであったとして、確かに長男の算数は凡ミスをしやすい素地はあったとして、しかしこれだけ過去問との点数差があると真の原因は別の所にありはしないかと思わずにはいられなかった。

何がきっかけでピンと来たのか全然思い出せないのだが、この頃、過去の模試で感じた違和感を思い出していた。

模試で、なぜか他の子がほとんど点を取っていないと思われる問題で、長男が高得点を取っていたことがあったのだ。この違和感の正体こそ、他の子がC問題と判断して捨てた問題を、長男が取り組んでいたのではないかと思った。


そう思った時、初日の学校の試験問題を改めて引っ張り出していた。「最後の方の大問、これ最初から捨てた?それとも解こうとして時間使った?」

長男は、「捨てたけど、6分くらいは考えたと思う。」と言った。これでは捨てたとは言わないのではないかと思った。そして見直しの時間が取れていなかった。

できるだけ多くの問題を解こうとして焦ったことによるミスと、見直しの時間がなかったことによるダブルパンチである。

どうすれば長男は欲張らずに問題を捨ててくれるのか?
なぜ家では見切れるのに、本番ではできなくなるのか?

A,B,Cの見極めが難しいのかと疑ってみたが、しかし自宅で過去問を解く時にはできている様子だった。

これでは自宅でやった過去問の得点が当てにならない

過去問と同じように本番で点が取れない理由は、ほぼこれだろうと思った。原因は不明だが、自宅と本番では見切り方に違いがある。その結果時間の使い方も違ってしまっているのではないか。

情報を読み漁る

この頃コベツバというサイトをよく読むようになっていた。こちらは女子中学校の例だが、これを読むと算数はかなり戦略的に動かなければいけないことがわかる。

コベツバの以下のサイトより
コベツバの以下のサイトより

各学校ごとに、合格ラインのみならず、どのレベルの問題で何割くらい取る必要があるのか、さらには、どのあたりで合否が分かれるのかまで書いてくれている。

我が家は千葉の学校を受けに行く直前まで、ここまでの明確な意識を持って過去問をやってはいなかった(少なくとも親は)。各教科トータルで何点取れたかしか気にしていなかった。

正直、試験については学校間で難易度に違いがあるのみで、上記のようにA,B,Cでレベル構成が分類できて、さらには構成比も学校ごとに傾向が割とはっきりとあるものだとは知らなかった(学校によっては年により大きく変わる事もあります)。やはり算数は国・社・理とはこの点でも違いがあるように思えてならなかった。

コベツバのサイトを見た時、まず親は「捨てる」ことへの不安がなくなったのを覚えている。むしろ、捨てるべきという認識に変わった。あとは長男がこれを納得して本番でできるかだった。

以降、各学校の、そして特に本命校の算数における合格に必要な水準、レベル別構成比を把握し、例えば7割抑えるべき学校なら、全体の8割に取り組み、正答率90%の想定で、C問題に手を出さない特訓をしたのだった。

そして「捨てる」の定着は本人任せにはしないと決めて、親が可能な限り横について見るようにしたのだった。