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コラム:コーヒーと暮らすvol.1 器具を選ぶ

カフェで飲むコーヒーもいいが、家でコーヒーと暮らす日常もとてもいい。で、お家でコーヒーを入れようと思ったら、まず道具が要る。
そしてコーヒーの道具選びは趣味性が高く、本当に楽しい。が、あまりにも選択肢は多く、選ぶための考え方のようなものが必要だと思う。

コーヒーを美味しく入れる方法のポイントは、「灰汁を入れない」というところにある。
コーヒー豆は油脂で出来ている。これを高い温度のお湯の力で「乳化」させることで、味が活性化して美味しいコーヒーになるのだが、その高温の代償として灰汁も生じる。この灰汁がコーヒーを不味くしている最有力の犯人なのだ。
そして、灰汁を排除するには、「透過法」つまりドリップの最後の工程でお湯が落ち切る前に外してしまうのが良い。

だから、まず器具選びの第一の選択肢としてペーパードリップをオススメしたいのである。
最近は紙を使わない器具も出ているが、捨てれば終わりのペーパードリップが、日常のコーヒーには最適だと思う。

透過法の原理は重力の力で湯を下に引っ張ってもらい、その力でコーヒーから味を引き出そうというものだ。自然、フィルタは上下方向に長さを持つ円錐の形が最適となる。上下方向の「長さ」に注目して、ぜひカッコ良くて味も良い、自分好みのドリッパーを探してみて欲しい。

ただいまプライベートで愛用中のハリオV60。本当はリブの形状などKONOの方が優れている部分も多いのだが、なにしろこのガラス製のフィルターが劣化がなくて良い。


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