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陸上競技におけるプロフェッショナルとはなにか

7月20日 練習記録

距離 10キロ 平均心拍数136bpm 最大心拍数166bpm

ラップ /km 5分42秒 5分40秒 5分50秒 5分54秒 5分54秒 5分43秒 5分44秒 5分41秒 4分29秒 6分45秒

使用シューズ アシックス ソーティトレーナー

バスケットボールやサッカー、野球等は日本で人気のあるスポーツで、プロリーグが組織されています。また、ゴルフはプロテストがあったり、競馬の騎手や競艇選手、オートレーサー等は養成所を卒業して晴れてプロになれます。それぞれプロとしての基準がはっきりとしています。プロであればその分野で飯を食っていますと胸を張って言えるでしょう。

では陸上競技はどうでしょうか。これまで陸上競技は実業団というシステムが選手たちを支えていました。企業が選手を社員として雇用し、その企業の陸上部に所属して競技をする、という形です。企業によっては、ほぼフルタイムで社業を行ったあとに練習をしたり、勤務時間が短縮される等の優遇があったり、社業についてはほぼ免除されていたりと勤務体系は様々なようです。詳しくは知らないのですが、地方(九州等)の企業は、時間は短くても社業の後の練習となり、関東近郊の都会の企業は、社業の免除されている場合があるようです。ただし、社業が一切免除の場合は、雇用形態が、契約社員のような短期契約で、ほぼプロのような結果が出なければ即解雇に近い形のようです。

日本の陸上界はこの実業団というシステムのもとで、昭和から平成にかけて世界で戦えるランナーを輩出してきました。古くは円谷幸吉選手や君原健二選手、瀬古利彦選手や宗兄弟、中山竹通選手や森下広一選手らです。しかしバルセロナオリンピックで森下選手が銀メダルを獲得してから、日本の男子マラソンは世界の舞台でなかなか活躍することができませんでした。反対に女子マラソンは有森裕子選手、高橋尚子選手、野口みずき選手と立て続けに結果を残してきました。

結果がでなくなった大きな理由は、アフリカ系の持久系のスポーツに高い適正を持つ選手が、本気になってマラソンに進出してきたからでしょう。北京オリンピック以降はアフリカ系の選手が金メダルを独占しています。

そんななかで、男子マラソンではながらく実業団選手が活躍してきたなかで、個人でスポンサーを募って活動するいわゆるプロ的な選手として藤原新選手が台頭してきました(ここでは女子マラソンの話はひとまず置いておきます)。さらに、公務員ランナーとして埼玉県庁所属の川内優輝選手が活躍するなど、実業団選手以外の活躍が目立つようになりました。そんななかで、伝統的な実業団のシステムで実力を蓄えた中本健太郎選手がロンドンオリンピックで6位入賞を果たすなど、実業団に所属する選手も長いトンネルを抜けて、しっかりと結果を出してきました。

さらに、東京オリンピック男子マラソンの代表の大迫傑選手は、大学卒業後、一度は日本企業の実業団に所属するものの、1年で退社し、アメリカにてプロ活動を行い、日本記録を更新(今年のびわ湖毎日マラソンで鈴木健吾選手がさらに更新している)しています。

実業団のいいところは、正社員として雇用されている選手に関しては、引退後もその会社でのキャリアがある程度保障されているなど、セカンドキャリアに関する不安が少ない点であると思います。海外にはこのような形で競技を実施できる形態は滅多にないようです。ただし、結果がでなければ明日の保障はない、という危機感から生まれるハングリー精神は育たないのでしょう。海外(特にアフリカ)の選手はマラソンで成功すればビッグマネーを掴んで一族を養っていくことができることから、長距離走に適性のある選手はとにかく死ぬ気で練習するようです。安定した日本の実業団選手とはまるでハングリー精神が違うでしょう。また、アフリカで目を付けられた選手はそのまま日本の実業団にスカウトされて、日本で安定した給与を受け取りながら練習に打ち込み、故郷の家族に仕送りするという成功の形もあるようですが。

大迫選手がプロとして結果を出しているからといって、同じような形で競技に専念すればだれもが成功できるものでもありません。安定した環境でこそ成果を出せる選手もいると思うので一概には言えないでしょう。今はインターネットが発達した時代で、昔に比べれば個人での活動を望む選手が活動しやすくなっていると思います。

なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、一流選手がそれぞれに合った形で活動し、日本のマラソン界が今後ますます発展していくことを切に願います。

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