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Day3: Beautiful Scones

色と質感。

Day2にて「次回は同じ方法で薄力粉のみで挑戦する」と記載したにもかかわらず、どうしても「たまご」を入れたくなってしまったこの私。好奇心にはどう抗おうと逆らえない。

鶏卵のなんとも言えないあのキュートなフォルムと、殻を割ったときの眩しいほどに鮮やかなイエローに誘惑された。訳があって、ここ最近黄色に着目しているのも相まった。私の惚れたスコーンは、私がこれまでに作ったスコーンよりも圧倒的に黄色い。


使用した原材料は前回と同様である。今回は、そこに添加するかたちでたまごを1つ加えた。添加のタイミングは牛乳の後。

生地作りの最中に、すでに「失敗した」と思った。冷やした生地は何層にも折り込めないほどにべちゃべちゃしていて、Day1以上の粘性があった。ラップに粘着する姿を見て、きっとこれがグルテンだ、と感じた。
一方で、色は前回よりも黄色く、あくまで見た目だけであるが完成品に近づいたと思う。

今回の完成品はこちら。

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なんとなく、日本のチェーン店のカフェにありそうなスコーン。ドトールやBECKSあたりだろうか。やはり黄味がかったこの色のスコーンを私は作りたかったのだ。しかしながら、食感で20点にも満たない(もちろん100点満点である)。前回の腹割れと比較すると、「頭割れ」である。右脳と左脳真っ二つにされてしまったような、圧巻の縦の二分割。横が理想としているものなので、アウト。

今回のスコーンはあまりにもちもちしていたため、ナイフで切った断面に無糖のヨーグルトと手作りのブルーベリージャムを塗った。なお、私のブルーベリージャムには砂糖が果物の重量に対して10%含有されていて、比較的甘くない。スコーンに十分量の砂糖を加えているので、甘さはちょうどよかった。

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なんだか、かわいそうだ。
ジャムもスコーンもお互いの傷を舐め合っている。改めてプレーンのスコーンで再現したいと強く感じた。


今回の知見。
卵は必要ということが予想から確信に変わる。加熱されると凝固する卵の特性的をうまく活かしたい。もしかしたら卵黄のみの添加の可能性もある。とにかく、スコーンの色的に、たまごは必要であることがわかった。視覚情報からも得られるものは大きい。

今回の反省。
無視してしまった生地の「固液比」。生地のべちゃべちゃがもちもちを作る。べちゃべちゃは生地をスパンと知ることができないため腹割れを起こさない。従って、適度な粉感が必要であると考えられる。次回の工夫としては、もし卵を加えるのであれば同重量の牛乳を減らす、もしくは牛乳をヨーグルトで代用してみようかと考えている。

さて、未だに生地を寝かせる時間を一向に考察できていない。完成品に近づいているのか、遠ざかっているのかもわからない。

ただ私は昨日よりよっぽど前にいる。今を。

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