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Day4: Beautiful Scones

周りのザクザク感がどうしたら出るのかと悩みすぎて、24時間のうち睡眠6時間を引いた18時間のうち、50%はスコーンのことを考えているのではないかと思う。最近の週末は、朝からスコーンを作り始めて、出来上がる頃には夕方になっていることもある。空腹を通り越してしまうこともしばしば。熱中とは恐ろしいものである。

前回から原材料にたまごを追加している。基本としているJadeのレシピに鶏卵を追加した分、牛乳の量を減らし、鶏卵と牛乳の重量を合計150gにすることにした。牛乳も最初は容量(mL)で計量していたが、牛乳は白濁しているので、メスシリンダーでいう液面の中心(くぼみ)が見えにくいことから、より正確性を求めるために、今回から牛乳も重量表記にした。

220 g flour
11 g baking powder
25 g caster sugar
pinch of salt
55 g butter
120 g milk
30g egg

Jadeのレシピで困っているのが小麦粉、しかもイギリスで販売されているらしい「セルフレイジングフラワー」というベーキングパウダー入りの小麦粉の小麦粉対ベーキングパウダー比が未知であることだ。とりあえず、仮で20:1に置いている。つまりJadeのレシピより若干粉が少ないのが悩みの種である。ものづくりに悩みは尽きない。これは吉と出るのか、凶と出るのか。

ちなみに、Caster sugarとはグラニュー糖よりも細かく、粉糖よりは粗い粒子の砂糖のことで、日本のいくつかのレシピではグラニュー糖をミルで砕くとでできると書いてあった。そこまで細かい方がいいのかと思ったので、日本のグラニュー糖をそのまま使用した。


Day3との変更点として、液量を減らしたこと、さらに液の添加方法を変更した。今回の着目した点は粉と液の混ぜ方である。

粉ものは使用するボウルごと冷凍、バターは細かく刻んでから冷凍した。30分後に粉ものはふるいにかけ、その後にバターを混ぜ、指でバターをすり潰し、バターの小さなつぶつぶに粉がまとわりついた後に、ボウルの中で城壁を作った。中心のくぼみに鶏卵+牛乳を添加し、周りの粉を少しずつ液に触れさせた。液を添加したときは「もんじゃ焼きの液体が作ったヘリの外に行かないようにを恐る恐る入れる時に似ている」と思った。

少し粉っぽさが残ったまま、ラップできっちり密閉し、1時間おいた。そのご生地をのばして二つ折りにして伸ばしを二度行い、冷蔵庫で一晩寝かせた。

寝かせて、「うわぁ寝かせすぎたかもしれない」と思った。なぜなら、粉っぽさが消えて、ラップに生地がへばりついていたからだ。たまごを使用しだしてから、ラップと生地が仲良しになってしまった。ラップが悪いのか、寝かせる時間が悪いのか。

また、焼く時間は200度15分、加熱は上下段からに設定した。

今回の完成品がこちら。

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腹われで真っ直ぐ綺麗な円柱とはならなかったものの、ぱっくり割れてくれた。口の開け方がなんとも、棚からぼた餅が落ちてこないかと上を見て待つ怠惰な生き物に見える。

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前回はいい具合の家族写真が撮れたが、今回は、修学旅行の集合写真のような個性があふれる写真となった。

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みんな違って、みんないいんです。


そして、今回はなんと、これまでに作ったスコーンの中では最も私の理想とするスコーンになった。周りがザクザクとは行かないまでも、サクサクして噛んだ時にいい音がする。断面は、粉のずっしり感がのこるものの、過去の作品と比較するとよっぽど良い。

口の開いている姿が愛おしく、何か入れてあげたくなったので、無糖ヨーグルトとアプリコットのジャムを挟んでみた。

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ジャムも大成功しました。素材が素晴らしかったのです。


完成品。

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おいしくって誰かと一緒に食べたいなと思う、いい時間でした。


作れば作るほど、思い通りにいかず、時と場合により自身を変化させていかなければならないとつくづく感じています。一言で言うと、楽しいです。

次回は生地を寝かせる時間を変えてみたいと思います。

励みになります。