※この文章は、作者が2020年11月1日の「おもしろ同人誌バザール」で販売した同名同人誌の電子版になります。同人誌版とは表紙、文章レイアウトなどが異なります。また、奥付は同人誌版の物になります。

※この文章は作者の体験をベースにしたものです。最新の医療情報や就労情報は、医師や支援機関を受診することをお勧めします。

あいさつ　

　私には「発達障害」という障害があります。大学を卒業した２０１１年に最初の診断を受けました。しかし、実際に障害者手帳を取ったり、発達障害の支援機関に繋がるまでには５年程かかりました。

　その原因の一つに、自分の圧倒的な情報不足があります。今は違うかもしれませんが、当時読んだ発達障害の本には、就職をどうしたらいいかとか、どこで相談できるかと言ったことが書いてありませんでした。
　そして私は、後年就職の支援を受けたり、障害者枠で働くようになり、こういった情報がもっと早くにほしかったと思いました。

　発達障害の診断を受けたからと言って、「障害者手帳」を取って「障害者枠」で働くのが絶対だとは思いません。自分で努力して、自分に合った環境が見つかれば、それはとても素晴らしいと思います。
　ただ、もし診断を受けた人（これから受けようと思う人）やそのご家族、ご友人等が「これからどうすればいいんだ？」「力になりたいけどどうすればいいんだ？」と思ったら、この本と自分の経験が、ネットで検索したり相談に行くきっかけになればいいと思います。