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「積み上げる日々④‐発達障害当事者を生きる‐」note 公開版 その2

※noteでの無料公開版です。同人誌としてイベント等で販売される物より挿絵や内容が少なくなっています。

CAUTION!
☆この本は個人の体験談です。医療情報や診断基準を提供するものではありません。
「発達障害」の診断や治療には、必ず専門の医療機関の受診を行ってください。
☆「発達障害」の特性(症状)には個人差があります。
作者の特性は全ての当事者にあてはまるものではありません。

◆大学生活のエールさん

大学に入った当初は、自由度の高さなどから、一見中高時代より生きやすくなった様に見えた。
しかし、実際には様々な困りごとが発生し、それを自分でも意識するようになった時期だったと思う。
入学して1年経つ頃には生きづらさを感じ始め、4年生のころには毎週のようにスクールカウンセリングに通って相談をしていた。
大変だった理由は色々あるが、大きく分けると二つ。


一つ目はレポートや卒論が書けなくて苦労したこと、二つ目は幼少期から続くコミュニケーションの特性が依然としてあり、それを自分でも意識するようになったことだった。

発達の体験談などを読むと、「大学時代までは優秀だったのに、就職した途端うまくいかなくなり、それがきっかけで発達の診断を受けた」というような話が出てくることがある。
自分にとっては、「就職」ではなく「大学進学」が最初のきっかけだった。


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