見出し画像

過去とリンクした夢物語。

家の中に、知らない人がいる。

カップルだ。

何故か、くつろいでいる。

何これ。

わたしは、幼かった。

姉と2人、そのカップルに気を遣いながら
無難に過ごす。

カップルが言う。
『あの子達、誰~?』


よく分からない。

そして、カップル曰く、
今日の夕方から、パーティーが開かれるという。


まだ、お昼なのに、
少しずつ、人が増えてきた。


ガヤガヤと騒がしくなってくるけど、
わたしの家は、ここしかない。


何故か、『あなたは誰?』
と来る人達に聞かれるけど、
「どうぞ、お構いなく~。」
と言って、人が少ない場所を転々としていく。


どうやら、父が呼んだらしい。

父には、連絡がつかない。

事情もわからず、
取り敢えず、今日はここで過ごさなければいけない。


この人達は、どんな集団なのかも
わからない。


喋り方や服装を見ると、
かなりラフで、パーティーを楽しみに来た
若者たち、という感じだった。


そして、カップル連れが多く、
今日は、『羽目を外してもOK』といった
空気が流れている。


くどいようだけど、
ここは、わたしの家だ。

正確には、わたしの家族の家だ。


母はいない。
父もいない。

わたしと、姉だけ。

何故か、弟はいない。


どんどんと不安になる、わたし。

ついに、大声で泣き出してしまった。

「こんな所で、夜になって、
 眠れる訳ないじゃん。

 何で、こんな事になったの?

 もう限界!」


泣きわめいている。


それをカップル達は、不思議そうに遠目に見ながら、
夜のひと時を、楽しんでいた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?