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備忘録的サブカル近現代史考 009:男性誌

清澄白河のカフェGINGER.TOKYOには、レコードもいっぱいありますが、本も一応驚かれることがある程度にいっぱいあります。販売やお貸出しもしているので、結構喜ばれます。そして、持ち込んでくる方も結構いらっしゃいます。レコードも「もらってくれ」という方がいらっしゃいますが、原則お断りします。新品同様ならいただくこともありますが、処分するのにもおカネが必要な時代、ご本人は価値があると思われても、大抵は不用品です。ただし、中には貴重なものもあります。貴重過ぎて困っているものまであります。

そして、「月刊プレイボーイの創刊4号から20冊程度揃っているんだよ」と言って広告業界では有名人の某氏が持ち込んでいらっしゃいました。これはお預かりいたしました。ただ、当然ながら女性の利用客が多いカフェに男性誌を置くのは慎重にやらないといけません。誰もが面白いと思えるものでもありませんし、女性の裸が載っているというだけで不快に思われることもあります。慎重に、慎重に…。一応お客様がいらっしゃらない時に見るようにしています。でもあまりに面白いものもあるので、ご紹介しちゃいます。ちなみに、私が見るのも広告ページなんです。

なにはともあれ、ヘッダー写真の1977年11月号です。表紙はなんとバーブラ・ストライザンド。…かなり意外です。そして表紙にも書いてありますが、「緊急!法大・江川卓選手インタビュー」ですよ!凄い人だというのは分かっていますって。でも男性誌で緊急インタビューされる大学生ってどれだけいますかね?まあ時代が時代です。巨人大鵬卵焼きなどと言った昭和の娯楽、それも男性限定で考えれば、プロ野球の人気は凄かったでしょうからね。

こういった男性誌の広告は酒にクルマにオーディオに化粧品…、そして意外にも出版関係もあります。クルマではこの頃、セリカの新型です。4ページも割いています。…売れなかったヤツですけどね。

他には日産スカイラインとか、マツダやシトロエンも載ってますね。

オーディオもいっぱい載ってますが、パイオニアのカー・コンポがありますね。ロンサム・カーボーイの直前ですね。

出版系で気になったのは、集英社文庫9月の新刊とか…

世界文学全集なんてのも載っているんですね…。これは時代を感じさせますね…。

裏表紙はゴールドブレンドでした。瓶が懐かしいです。野村万作氏、確か高校の先輩でしたね。

まあ、そんなわけで、たかが雑誌、されど雑誌の広告は面白いといったところです。お値段の割には、貴重な情報満載と思われます。…当時の物価水準がどんなものだったか…、7インチ・シングルよりお安い設定ですけどね。

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