見出し画像

「無駄に並んでしまった」
ガザで避難民となった少年は何時間も列に並んで待っていたが、飢えている家族に食べ物を持ち帰ることができないことが分かった。

「死者」でなく「イスラエル軍に虐殺された人」が3万人、7割が女性や子ども。1時間に2人の母親が「死亡」でなく「殺されている」

立ち眩む
なにも語ることが出来ず
なにをやってきたのかも
どんな意味があるのかも
低い声でささやくことで
なにが変わるのだろうか

本当に考えること
僕にはなにが出来るだろうか
本当に苦しんではじめて
同じ苦しみを理解できるとしたら

これまで続けてきたことの意味
幾つもの断絶 消耗する
何かをすることの意味
ほんの僅かな ほんの僅かでしかない
僕の思想 抑圧に対して問う
寛容はあるのか かの怪物に

100万人が飢餓にあるガザで
無名の民の現実をわがこととして
眼をひらく 潰される前に
生きていることを
生きたいというたたかいを
いま何をしたらいいのか
ぼくは 生活のなかで
詩のなかで
立ち眩むところから
一歩でも

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します