夏休みに向け各観光地でのイベントが増える中、外国人観光客が楽しむ姿やインタビューを受ける様子を報道で見かけることが増えてまいりました。
着物体験サービスなどにおいては既に数ヶ月先まで外国人客の予約でいっぱいといった話を耳にしたり、新宿駅ではスーツケースを持った旅行客を多く見かけるなど実生活においてもインバウンドの復調を感じる日々が続いております。本日は7月19日に観光局より発表された「訪日外客数（2023年6月推計値）」をもとに、現在のインバウンドに関する状況を見ていきたいと思います。

コロナ禍以降、初の月間200万人を突破！上半期累計で1,000 万人超え。前年比1,621％を記録

発表によると2023年6月の訪日外客数は207万3300人(推計値)となり、コロナ禍以降の初めての月間200万人となったとのこと。先月までに引き続き東アジアからの訪日やアメリカ、オーストラリアからの大幅な回復が今回の数字につながっております。

気になる中国人観光客は、5月に比べ7万人増！ついに香港からの訪日客数を超える

多くの企業が注目する中国人観光客は、20万人超えを記録いたしました。5月に比べるとおよそ7万人増となっており、日本行きの旅行制限措置がとられている中においても確実に戻ってきていることが見受けられます。背景としては、中国人の旅行意欲の高まりや、上海～関西間の増便、北京～羽田間の増便などがあると見られています。

2023年訪日外客数データ　まとめ

■6月の訪日客数2,073,300人。コロナ禍前の2019年比72％までに回復。
■中国人観光客は5月と比べて8％、7万人増で約20万人超えと、着実に上昇傾向へと向かっている

中国系SNSでは早くも10月の国慶節や翌年2月の春節の旅行計画に関する投稿もちらほらと出始めており、日本側から中国人観光客への情報発信も昨年に比べて大幅に増えてきております。インバウンド需要の取り込みを狙っている企業にとっては、いかに旅マエ・旅ナカで効果的なプロモーションを行うかが、重要となりそうです。今後の観光客動向にも、引き続き要注目です。