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ADHD流の散らかる知識/好奇心からの思考整理法

こんにちは!私は放課後等デイサービスという発達障害の子供達の自立支援でアルバイトやボランティアの経験がありつつ、自身も最近は病院で他の診察したついでにADHDと医者に診察されて「ついでにADHDってなんやねん」ってなりながら、20代で3社目の会社に勤務しています。

ADHDの中でも、部屋の中散らかしっぱなしでもあまり気にならないという人は中にもいらっしゃるのではないでしょうか。これはADHDの人は片付けを始める時や片付け中に注意散漫になり、他のことに手をつけることや、一定のレベルまで進むと妥協して取り掛からなくなるという特性があります。

ここからは個人的な解釈になりますが、机や部屋が散らかっている人は頭の中も散らかっている可能性が高いと考えています。以下の事象が当てはまればその可能性が高いと思います。


・あの時に見た資料ってどうやって調べたらでてきたっけ?
・テスト勉強で覚えたはずの用語が出てこない、だけどテスト終了後に不意に思い出す。
・上司にや友人の意見に反撃したいけど、知識はあるはずなのに咄嗟に言葉が出てこない
部屋と一緒で「自分がしまった場所を覚えていれば問題なし」→「あれどこにしまったっけ?いつもここにあるはずなんだけどな、、」が頭の中でも起きているんです。脳みその中にたくさん知識の引き出しがあって、そこに蓄えている知識を引っ張ってもでてこなくて、結局その引き出しの外に実はありました。みたいな状態になるので、すぐに知識が出てこないという現象があると思います。

ではここのnoteで提唱したいのは、これらの知識をできる限り引っ張り出すスピードを上げたいのであれば、知識の収納の仕方をしっかり意識すれば、瞬発で引き出せるようになるという仮説です。

頭の中に入る知識は主に2種類

この説は頭の中にたくさん収納ポケットや引き出しを用意して知識を整理しましょうという内容ではないです。情報をインプットする種類は2種類あると考えています。1つ目は思考回路を作るもので、2つ目がその回路の中を流れるものです。入ってきた知識がこの2種類に分けられれば十分です。

例えば、以下の写真のように散らかった知識群があるとしましょう。

散らかった知識群

ADHDは本質的に好奇心が強いのでたくさんの情報を集めたり調べたりすることが好きだったり得意だったりします。そのため、引き出しをたくさん用意したところで知識の数だけ引き出しが増えるだけなのです。
では整理しましょうとなったところで、カテゴリごとに分けるかと言われたらそうではないのです。「バナナと人間の遺伝子」と「乳酸菌は常在菌」は「人体に関する知識だからカテゴリできそう」と思いきや、このようなカテゴリ分けをすると人体以外の話をしている時にこの知識は腐ります。「人間に常在菌があるということは、外部から取り入れないといかなかったものは実は内部にあるのではないか」という置き換えができれば、人体以外の話をしている時にこの思考回路が活かせます。この「乳酸菌は常在菌」の状態が回路の中を流れる知識で、「外部から取り入れないといかなかったものは実は内部にあるのではないか」が思考回路を形成する知識になるのです。

では頭の中が常に「外部から取り入れないといかなかったものは実は内部にあるのではないか」の回路に縛られるかというとそうではありません。縛られていると、先ほどの知識群にあった、新垣結衣さんのような美人が身内にいるが成立してしまいます。(必ずしも成立しないわけではないです)先ほどの知識群を「外部から取り入れないといかなかったものは実は内部にあるのではないか」のファネルに通す例を2つ見ましょう。

・「ベージュの服をで上下を合わせると、一瞬見た人からすれば裸に見えるから避けよう」→「外部から取り入れないといかなかったものは実は内部にあるのではないか」→「ベージュはすでに内部(生まれながらに持っている肌の色とする)にあるから外から取り入れる必要はないかもしれない」

・「決断にはメリットとデメリットの両面を見た上で判断するべき」→「外部から取り入れないといかなかったものは実は内部にあるのではないか」→「決断を下す時に必要な材料はすでに揃っているかもしれない」

様々な回路を流れる知識が入ってくることで「この場合は当てはまる」「この場合は当てはまらない」など判別できるようになり、パソコンのOSバージョンアップのように思考回路1.1→思考回路2.0→思考回路2.0.1みたいにアップデートされていきます。新しい思考回路が別で形成されれば、ダブルコア、クワッドコア、core i7…のように回路のキャパシティが増えてきます。これが今までのあなたの人生の中で無意識的に繰り返し行われていたのです。

頭の中の知識が回路を構成するものと、回路を流れるものが区別できなくなると以下の可能性が考えられます。
・瞬発的に知識を引き出すことができなくなる
・知識を体系化させることができなくなりインプットの限界ができる
・根拠に乏しい知識ばかりになる
・知識が点になるので話が膨らまない
会話の中で「最近頭が痛くて」に対して「漢方が効くってテレビで言ってた」で話が終わってしまうので「どの漢方が効くの?」「何の番組で言ってたの?」「どうして漢方が効くの?」「市販薬じゃだめなの?」と聞いても「さぁ?テレビで言ってたからとりあえず漢方を何か飲めば効くんじゃない?」ってなってしまいます。これが慢性化すると「何でも漢方おじさん」「何でも漢方おばさん」が出来上がるのです。

日々入ってくる情報は「これは回路にしよう」「この知識は回路のアップデートになりそう」「この流れる知識は以前に形成した回路を流れる知識だ」って意識してインプットできるようになれば、西村博之さんみたいに質問に対して、出来上がった回路を通して回答するYoutuberになれると思います。ではなく、体系的にインプットができるので思考整理に繋がるでしょう。

インプットが良くなる3選

そう簡単に意識できないと思うので、具体的なアクションで身につけられるかと思います。以下に3つ記載しておきます。

・情景反射的に覚える
「塩を入れたら胡椒を入れる」「面接でなりたい姿聞かれたら〜〜のプロになりたいと返す」「化合物を調べたら分子式も調べる」「映画を見たらwikiも見る」のように「aが起きたらbもする」を自分の中でルールを作ります。そうすることで知識を体系立てて覚えることができ様々なシチュエーションで応用できます。

・たとえツッコミをする
上田晋也さんを見るとわかりますが、お笑いの話題の中にプロレスに例えてツッコミを入れたり、麻雀の例えでツッコミを入れたりして笑いをとることがあります。日常生活でたとえツッコミで笑いをとれとまでは言いませんが、面白くなくても「水飲みてー」「うは、今の欲求はマズローの1番下の欲求やんwww」みたいな感じでたとえツッコミを日常に取り入れる癖を取り入れれば、知識が腐らなくて済むので良いと思います。

・知識を浴びて取捨選択するを繰り返す
詳しくない分野があれば情報を浴びるようにリサーチをする、意思決定をするときは集めた情報を組み立てて判断するという繰り返しをします。目的がなかったときは、Youtubeでゆっくり解説なりメンタリストDaigoなりNaokiman Showなどを見まくって回路として取り入れられるものがあれば自身の中に形成して、それ以外は回路を流れる知識として見てアップデートを無意識的に続けていればいいと思います。浴び続けていれば取捨選択をいざ迫られた時に過去の知識を組み立てて精度高く判断を下せます。個人的なおすすめは歴史と地理、統計ジャンルは回路を構成するのに最適なジャンルだと思います。意思決定の本質と情報収集の本質はこのジャンルを回路に落とし込むことで本質を知ることができるでしょう。

終わりに

ADHDは特性が強い故に、社会生活の中で自身がコントロールできている場合とそうでない場合があります。自身にレッテルを貼って限界を作ったり、言い訳材料としてADHDを利用するのではなく、自身の特性を知って行動して自身でコントロールするという気持ちを持つことが、僻まないでADHDが生活する第一歩なのです。

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