見出し画像

哀れなるものたちを見た話

最近映画見てないな~

最近自分があんまり映画を観に行ってない理由を考えてみた。

1.まず本当に観たいと思うものがない。
数少ない交友関係の中で、なかなか口コミを聞かない。
会社も60代のおじさんしかいないので、映画の話をすることがない。
王様のブランチでLiLiCoさんがオススメしてるのを面白そうと思った時くらいしか新しい映画に興味がわかない。
映画見る2、3時間あるなら他のことしたいっていうのもある。

2.一人で映画を見に行くのがあんまり好きじゃない。
映画を観たときに微妙な映画だったらどうしようという不安。
一人で観ても結局誰にも感想話せないし、感情を受け止めるお皿がない。余裕がない。

3.そのうち観に行こうと思っても結局観に行かない。
特にここ4年くらいは、これ面白そうだなぁと思っても、そのうちストリーミングとかで見られるからいいかぁ。というありがちな消費者行動を僕はとっている事が多い。
そしてストリーミング配信されても気になる作品を見てない。スーパーマリオとか。

この三つが大きな理由かと思う。
逆にこの不安が取れれば重い腰を持ち上げることがあると思う。


口コミかアプリか

エンタメ全般を網羅することなんて結局できないって何回かこのnoteでも書いているんだけど、気になるものはどんどん増えていく。

誰かが言ってたような話で、知らない映画も三回口コミを聞くことがあれば、実際に観に行く行動をすると。

口コミってネットじゃなくてリアルな口コミ。

今回「哀れなるものたち」はまさに三回の口コミを僕は受けた。

一回目は大学の友人たちの飲み会。

二回目は映画好きな大学生との会話。

三回目がマッチングアプリで会った女性との会話だった。

いや、結局マッチングアプリかい!!!!


映画を見よう いざ新宿へ

メッセージやりとりしていたマッチングアプリの子と初めて会う約束で映画を見に新宿へ。

マッチングアプリで会った女性と、いきなり映画に行くのが得策かどうかよくわからない。
作品は面白いかもしれないけど、そのあとご飯食べに行ったとして、その人の話になるのにも時間がかかるし、映画感想の違いが価値観の違いとトレースしてしまうことがある。
でも、まぁ映画の感想が会わない人とは結局いろいろ合わないことが多そうだけど 笑


んで、久々に映画館に行った作品が「哀れなるものたち」だった。

特に内容を調べず、予告と概要を軽く見たくらい。

主演のエマ・ストーン。
「ラ・ラ・ランド」が有名だと思うけど、僕は「ラ・ラ・ランド」見てない。
「話題の映画だからいつか見よう」と思っていたら8年くらい過ぎてた笑
そういうこと皆さんもないですか?

でも「セッション」は見たし、エマ・ストーンも「バードマン」で見たことはある。 なので女優さんの雰囲気も分かるし、若干SFっぽい内容で主人公が脳みそは子供で身体は大人というあらすじだけは知っていた。

映画を見たざっくり感想。

ネタバレありざっくり感想。
星の王子さまと千と千尋を混ぜ合わせ、女性の抱える自由と現実の問題を描いて、究極にファンタジーな味付けをしたような作品だった。

これは男と女でかなり映画の感想分かれるなあと。

マッチングアプリの子と行くべきではない映画だったかもしれんww

序盤、主人公のベラが世界を見に駆け落ち旅行をする前。
白黒の映像でドキドキしてしまった。
「買ったチケット白黒版と間違えちゃったかも」と思うくらい白黒映像が続いたから。
ここの映像、予告ではカラーだったような……。

「子供の脳みそが入った大人」を演じるエマ・ストーン素晴らしすぎて、序盤では本当に小さい子が何をしでかすか分からない緊張感があった。正直見てて疲れた。

主人公と弁護士の男が駆け落ちの世界旅行を始めてからは、映像がカラーになり、知識や経験を徐々に得ていくベラとともに少しワクワクした。

世界(ヨーロッパ)各地に移動していくものの、時間や日にちなどは明確には示されることがなく、その時間軸の曖昧さはあえてのものだろう。

色んな星に移動して愛や見識を深めていく、星の王子さまに似たような感覚だった。

結局、いろいろあって文無し状態で冬のパリにたどり着くのだが、そこでベラは生きていくために身体を売る。風俗嬢(?)になる。風俗でいいよね?ここ。

そして、色んな男とセックスする。
生きるために、自分の意見を通すために仕事で試行錯誤していく。
お金を貰って、学校に通い、勉強も始める。

そんな様子が、何も分からないまま風呂屋に飛び込んで仕事をしていく千と千尋にダブって見えた。

トンネルから元の世界に戻った千尋よろしく、再びロンドンに戻る頃にはベラはすっかり大人になっていた。


表現と真意が明確じゃないけど、なんか不思議で面白い。

エログロが表現としては多いけど、見ててもエロさ感じないし、フェミニズム云々の映画のかな~となんとなく察した。

しかし、それを覆い隠す奇妙なファンタジーさ。
ゴッドとベラの特殊ながらも愛を感じる関係性。
綺麗な映像と音楽のテーマパーク的な摩訶不思議さ。
広角レンズや、エフェクトがかった背景も独特で見てて面白い。
これらの味付けが絶妙で映画を楽しませてくれていた。


まとめ

序盤は音楽も映像も不安を煽るような感じだったけど、終盤の展開はテンポもよかった。

最後のオチはまぁ僕はいいと思います 笑

キメラの発想自体は男子的なんだよな~。ゴッドだもんな。

ただのフェミ映画なら文句垂れてたかもしれないけど、素直に面白かった。


今回のまとめ
・子供のような女性は純真で美しい。
・大人になった女性も美しい。
・男はどうしようもない生き物。
・性と愛は別。
・星の王子さまと千と千尋をエログロファンタジーSFに混ぜ合わせると脳が揺れる。


結局、男は綺麗で魅力的な女性には誰しも振り回されるものなのよ。

そんな映画でございました。

もしサポートしてくれたら、僕は草野球の三塁コーチャーでも頑張れます!