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#70 SVホッホドルフ、リーグ戦。確かな成長を感じた。しかしサッカーは難しい。

こんばんは。
今日はSVホッホドルフU13のリーグ戦。直近の2試合は勝利を収め、前節は劇的逆転勝利。ここ最近は明らかにチームの調子はいいことを僕も感じていました。その試合レポートを!

・相手はフライブルガーFC
フッスバルラボの記事を読んでいる人なら知っているはず、フライブルガーFC。キチコーチの古巣だ。色々あったことは記事を読んでいる人なら知っている。そして中野家次男くんとキャプテンの子の古巣でもある。フライブルクでも強豪チームとして広く知られている。SVホッホドルフにとっては少し特別な相手となっている。前半戦は僕は行くことが出来なかったが、0-4で敗北していた。
しかし前節の相手も前半戦0-3で負けていて、後半戦は2-1で逆転勝利をしている。決して勝つことは不可能ではない。

今日最初のウォームアップを僕が担当させてもらった。明らかにいつもと雰囲気は違う。いつもが悪いわけではないが、少し緩く、軽く流す子もチラホラいる。「もっと足をあげて!」とか「スピードあげて!」って声を掛けて少しでも質が高くなるようやっている。しかし今日はその必要は一切ない。普段流す子も何も言わず真剣に、100%で既に取り組み始めている。

ネガティブな感情ではないと思う。チーム全体が「絶対に勝つ。」といつもより強く、強く思い試合に向かう。

・確かな成長を感じた。
チーム一丸となり守備をして、攻撃を仕掛け続けた。ホッホドルフ寄りでみているけど、ゲームを支配できてたと思う。1vs1も多くの場面で勝利していた。決定機もいくつかあった。しかしなかなか1点が決まらない。
年明け早々のホッホドルフはなかなか点が入らないと、イライラして集中を切らし、パフォーマンスを下げ自滅していた。そのまま簡単に失点をして、大量失点して負ける。そんな展開が何試合かあった。
しかしそこからチームは成長した。うまくいかなくてもチームで助け合い、集中し続け、簡単に失点をしない。特にディフェンス陣は身体を張って守り続ける。もちろん攻撃陣も。

今日は個人的にディフェンスの3人が素晴らしいと思った。センターバックのキャプテンは先程書いたように元フライブルガーFCの選手。この試合に賭ける思いはかなり強い。前節も絶好調だった。今日も真ん中でどんと構え、声を出してチームを活気付けて、大事な場面でチームを引き締め、後方のスペース全部をカバーし、最後の砦として戦った。
そしてサイドバックの2人。2人ともすごく身体が小さい。ホッホドルフの中でも特に小さい。しかし豊富な運動量。小さな身体で献身的に守備をし続けチームを救い、攻撃にも参加する。左サイドバックの選手はいつも通り攻守共に素晴らしいプレイを連発していた。彼のオーバーラップの走り。ドリブル、クロス。どれも相手には脅威になっていた。そして右サイドバックの選手は実は普段はベンチに座ることが多い選手。判断の速さやテクニックを持ち、ミニゲームでのプレイは素晴らしいのだが、大きなコートでの試合になると身体も小さいのでスピードやパワーの部分にまだ少し物足りなさがあった。しかし前節の途中交代で良いパフォーマンスを見せていたし、月曜僕が担当したトレーニングでの動きも良かった。だから今日のスタメン発表で名前が呼ばれた。呼ばれた瞬間「え!?」って顔をして少し驚いた後、嬉しくてにやけていた。僕も少し嬉しくなってしまう。監督から期待を受けてコートに立った彼は期待通りのプレイをした。身体は小さくても運動量を増やして走り、予測し、身体を張って守備対応する。元々の良さであるボールを持った時の判断の速さも発揮した。これからの彼の更なる成長が楽しみだと感じる。
チームとしても、個人としても、確かな成長を感じられる。

今日はいけるぞ!勝てる!そんな風に感じた試合展開だった。

・しかし、サッカーは難しい。
しかし、1点が決まらない。攻め続けるがあと少しのところで決まらない。フライブルガーFCも個々の力はあるし、強いチームだ。隙をついて攻めてくる。そして後半途中。相手のミドルシュートから失点を許してしまう。相手の選手を褒めたい。良いシュートだった。だけどここでイライラして、失望して、試合を放棄するホッホドルフはもういない。最後まで戦い、追いつくぞ!と勢いを落とさず攻め続ける。
こんな時いつも大事な場面で点を決め、何度もチームを救ってきた10番の選手へ絶好のクロスボールがくる。ドフリー。合わせてゴールに入れるだけだ!しかしボールは上手く足にミートせず、キーパーに止められてしまう。その後も攻撃陣達は勇敢に攻撃を仕掛け続ける。

想い実らず。試合終了。0-1で敗北した。
勝てた試合だと思った。後は決めるだけ!という場面は何度かあった。この試合にかける想いは強かったので、失望と悔しさは大きい。
内容で勝っていても、スコアが全てなのだ。難しい。理不尽だ。と感じてしまう。しかしそんなスポーツなのだ。

僕は「努力は裏切らない。」という言葉はサッカーには当てはまらないと考えている。どれだけ努力しても、チームが調子が良くても、しっかりとした準備をしても。サッカーは平気な顔をして裏切ってくる。
サッカーには自分のプレイに影響を与える相手が存在する。そして相手も勝つために必死だ。だから努力をすれば必ず上手くいくということはない。
自分達を信じて、やれることを最大限やって、最後はもう祈るしかない。
そんなスポーツ。今日の試合からそんなことを強く感じた。

・それでももう1度立ち上がる。
惜しかった。とても良い試合だった。こんな時なんて声を掛ければいいのだろうか?と悩む。
悩んだが、「良い試合だった!」「良いプレイだった!」と声を掛けた。
選手からしたら「負けてんだからよくねぇよ。」と思うところもあったかも知れない。けど忘れないでほしいし、わかってほしい。負けたけど君たちは大きく成長し、出来ていることがたくさんあった。前回0-4で負けた相手に最後まで戦い続けて0-1という惜しい試合をした。前節も0-3で負けていた相手に勝つことができた。
結果にも現れ始めている。自信を持ってほしい。正しく、大きく成長している。そしてそれは今の調子を見るとさらに成長することが予測できる。これからがより楽しみになった。
ここで失望し、立ち止まる必要はない。もう一度顔を上げて、残りの試合でもたくさんの良い試合を見せてほしい。

負けたから、こんなことを言うのは良くないかも知れないけど。
今日の試合は良い緊張で、良い試合だったかは僕はすごく楽しかった。

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