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#101サッカーをしにくる子ども達。

こんにちは。
日本帰国し1週間経ちました。
環境の変化か、緊張からの解放か。
ここ最近はなんとなく体調不良でした。
それが友達と酒を飲んで楽しんだら治ったので、緊張からの解放だったのかな?
これからの報告と感じたことをさらさらっと書きます!

・ひとまずの目標と活動中のチーム。
愛知県のPositivoFCというクラブで活動中。
2014年創設の新しいクラブ。代表は親父。

だから比較的「あーでもない、こーでもない、これやりたい、あれやりたい。」と。
ストレートに話しながらやらせてもらっている。
まだまだ出来たばかりではあるので、色んなことが整備されてなかったりする。

ひとまずの自分の勝手な目標はここでジュニアユースの環境の整備。
今はまだ1年生から5年生までしか選手が在籍していない。
1度ジュニアユースを作ろうとしたけど、なかなか問題が多くて難しい、、、

ここでの活動を続けて、ジュニアユースのチームを作って、15歳まで、サッカーを楽しめる環境に少しずつして行けたらと思っている。
クラブもまだまだ改善点があったりするけど、ドイツのようにサクサクっとやめたり、変えたりは日本では残念ながら難しい。

現実と向き合いながら、やれる範囲でゆっくりより良い環境にしていきたい。

・サッカーの目的はなんだ?
久々に会う選手。僕がドイツにいて、新しく入った選手。いなくなってた選手。
少しだけ環境は変わっていたが、「やっと帰ってきたの!?」とプラスのリアクションで嬉しい。

日曜はU11のリーグの試合を早速見に行く。
ドイツと日本でこれは違うのかな。
と感じたことがあった。
特にうちのチームは顕著なのかもしれない。
それは、試合の根本的な目的を理解、意識できていない。

サッカーは「ゴールを目指し、ゴールを守る。」スポーツである。

それがまだ彼らはわかっていない。
だから攻撃でも、守備でも、目標が定まってないからどう思考して、手段を選択するか難しい。
目標がないのに歩き出している。
だから周りから見ると、考えていない。と思われる。

しかし違うと思う。
考える手段を持っていない。
が正解ではないだろうか。

例えば、目的地もないのに、進むことは出来るだろうか?
目的地があってはじめて、バス?車?自転車?電車?どの手段で行くのが良いんだ?と考えることができる。

守備では特にそうだった。この日は2センターバックで陣形を組んで試合をしていた。
しかし彼らはそれぞれ右と左にポジションを取っていた。
真ん中に大きな大きなゲートがある。

帰ってきたばかりだし、静かに様子見してようと思っていたが、我慢できず声を掛ける。
「ゴールをどこにある?どこが1番守らなきゃ行けない場所なの?」
真ん中、、、?と考え出す。

他にも試合中うるさいくらい多分声掛けした。人によっては教えすぎ!と言われるかもしれない。
しかし教えてあげなければいけないと思ったのだ。
ゴールは真ん中にあって、1番危険な場所はどこで、じゃあどうやって守るのがいいのか?

ドイツでは、レベルや年代に関係なく、どの人らもこの基本的なことを理解している選手が多かった。
ゴールは真ん中にあって、どう守るか攻めるかがヘタクソで低いレベルでも実行されていた。

うちのチームではなぜこんな問題が起きているのか?は多分わかる。
日本のグラウンドではサッカーゴールがない場合が多い。もっというとドイツみたいに公園にゴールはないし、ボール遊び禁止だ。
だからゴールがないメニューが増えてしまう。

もっとゴールを使ってトレーニングをしていくべきだ。
当たり前のことだが、それを理解して初めて彼らは考え出すことができるようになっていくはず。

・サッカーをしにくる子ども
「やったあ!ケイタコーチだ!」と言ってくれる子が多い。
他のコーチのこともあるので、少しおいおい。と思いながらもそう言ってくれることは素直に嬉しい。

「なんで俺なら嬉しいの?あんま怒んないから?笑」と聞くと。
ある3年生こ子がこういった「だってケイタコーチはゲームばっかやるじゃん!」

基本的に低学年は特にゲーム形式でのトレーニングを組むし、こっちのトレーニング時間は長めなので40.50分ゲームをやるようにし出してた。
そもそもドイツに行く前からたしかにゲームばっかやってた。
彼らの1番の欲求は楽しい試合をすることなのだなぁと再認識。
上手くなりたい。と思う気持ちももちろんあるだろう。けど、やっぱゲームがやりたい、サッカーがやりたいのだ。
そしてだんだん、上手くなりたい。の気持ちも出てきて、地味な練習にも取り組むようになっていくのだ。

彼らはサッカーをしに、グラウンドに来ている。
それを忘れないようにこれからもしていきたい。

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