未だに多くのバリスタやロースターの人の記事に未だに『冷蔵庫や冷凍庫で保存すると１－２か月は風味が長持ちします！』って書いてあるのが私はとても許せない。
先日、日本に帰りましたが、日本の方がオーストラリアよりもシングルオリジンのコーヒー豆は高い。
折角美味しいコーヒー豆を手に入れたのなら、正しく保存して美味しく消費してください。

冷蔵庫はコーヒー豆保存に適さない理由

冷蔵庫は実は湿度が高いので、冷蔵庫内の水分がコーヒーを酸化させてしまいます。結果、コーヒーの味が悪くなると言われています。

さらに、コーヒーは匂いを吸収してしまいます。
オーストラリアのコーヒーにこだわりのあるカフェは必ずコーヒーとディスプレイフード（簡単なサンドイッチやデザートなど冷蔵で保存できる食べ物の事）のみか、出来るだけキッチンから遠い位置にコーヒーエリアを作っています。

冷蔵庫の中に匂い消しの炭を入れてしまうようなものなので、出来るだけ
日の当たらない湿気のない棚などに保存しましょう。

コーヒーの消費期限と賞味期限？

コーヒーの消費期限は長いです。基本よっぽど湿気のあるジメジメした火の当たる場所に放置でもしない限り、腐るものでもないので。
ですが、賞味期限は短いです。ちなみに焙煎されたコーヒーの風味は２か月も持ちません。
必ずフラット（間の抜けたような味）になります。
ではいつが最適なのか？
大体は７日目から１４日位が最適に美味しいコーヒーが飲めると言われています。
最低でも焙煎した日から１か月以内に飲み切れる量を買うようにしてください。
美味しいと有名なカフェに行ったから色々試したい、忙しくてたまにしか買いに行けない、通販で買うから送料を安くするために一杯一緒に買いたい？

気持ちはわかります！！！！

ですが今回は本当に美味しいコーヒーを美味しく家でいただく、という事に注目して話してるので、ちょっと無視させてください。

さらに、コーヒー豆は焙煎してパック詰めされた後も、袋の中で熟成しています。
コーヒー豆を家で挽いた方が美味しいと言われているのはこれも理由の一つです。
豆を挽いてパックしてしまうと、
味の熟成を妨げるだけでなく、味の急速な劣化しか起きません。
なのでコーヒー好きならグラインダー位買いましょう。
もしくは、正しい知識を持っているバリスタなら７－１４日位たった豆を挽いてくれるので、そういう質問を豆を買う時にされなかった場合は
いつ焙煎されたものなのか？をしっかり’質問して豆を挽いてもらってください。もう一度言いますが、１か月以内という事は挽いてもらった豆は２週間で消費出来るのがベストです。

コーヒー豆有名店たちがスーパーなどに卸すために設定する賞味期限

スーパーなどに卸すときは、もちろん法律上、賞味期限をつけないといけません。
ですが、何故こぞって有名店達は焙煎した日を記載しないのでしょうか？
実は消費者は無知を理由に馬鹿にされていると思います。
某アメリカチェーン店のコーヒー豆は消費期限が長すぎますよね。
あの豆は何処で手に入れられ、何時収穫されたものなのでしょうか？さらにはいつ焙煎したものなのか。

どれくらい古い豆がブランド力によって売られているのでしょうか？

考えただけでゾッとしませんか？笑
もう一度あなたがもし日常的に飲んでるコーヒーを見直してみてください。
ちょっと知っているだけで、買う頻度や保存方法を工夫するだけでいつでも美味しいコーヒーを飲みやすくなります。