今週の『ウマ世界ピクニック娘』は観ましたか？　廃ビルから入れる不思議な世界で、ウマ娘たちが謎の生物「くねくね」と闘い日本ダービーを勝利しラストで絵画の「オフィーリア」のように川に流されてるシーンは圧巻でしたね……。

嘘です。正確には『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』と『裏世界ピクニック』という2作品です。偶然にも、自分の好きな作品が同じ日に連続して放映(東京MX、BS11放送時間)されてるのが嬉しくて……。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2

実在の競走馬を美少女化させた『ウマ娘』。かの有名なサイゲームスが立ち上げた新規IP。
遡れば2016年にCDを初めとした展開から始まったが、当初2018年予定だった肝心のゲームアプリのリリースは延期を重ね、「一生リリースはされないのではないか」などと揶揄されてきました。(ファンからもボロクソ言われていたがここで直接書くのは控えよう！)
それでも、アニメの評判はとてもよく、1期では「スペシャルウィーク」を中心とした史実を基にした熱いレース展開とそれを支える良質な作画、ウマ娘同士の友情(見方によっては百合)が話題になりました。

そして今回はそのアニメのシーズン2、主人公となるのは小柄だが活発で明るく才能の塊のようなエース「トウカイテイオー」とそのライバル、名門の令嬢でクールなお嬢様然とした立ち振る舞いの中に秘めた熱い闘志を持つ「メジロマックイーン」の二人。性格の違う二人がチームメイトとして、親友として、そしてライバルとして切磋琢磨する姿が今から楽しみです。

ウマ娘の魅力は、同じ目標を持った仲間との友情やぶつかり合い、ライバルとの競争やそこに込められる女の子たちの巨大感情、どんな苦難にも前向きに走り抜けるカッコよさ。スポーツモノの王道です。更にはアイドルアニメのようなライブシーン、テンポのいい日常シーン。ものすごい詰込みようです。それが30分に上手く収まってるんだから本当にすごいんです。
興味があれば、いえ、無くても観て欲しいです。絶対損はさせません。

さらに、延期が続いていたアプリゲームがついに今年の2月24日に配信が決定しました。本当に、本当に長かった。「予定」なので油断はできませんが。こ、今度こそは大丈夫だよね？

裏世界ピクニック

＜裏世界＞、それはネットでまことしやかに語られる怪談や怪物が出現する謎の世界。紙越空魚(かみこしそらお)はその世界の扉を偶然見つけ、そこで仁科鳥子(にしなとりこ)という金髪の美少女(公式)と出会い、女二人の裏世界の探索が始まる―――。

原作は早川書房から出版されている小説で現在5巻まで発売中。コミカライズもガンガンから発売されており、作画は「スパイラル」「うみねこEP7」の水野栄多さん。絵がめっちゃ綺麗で上手い。上手いゆえにホラー描写がけっこう怖いので苦手な人は注意かもしれない。漫画も現在5巻発売中。

「八尺様」「きさらぎ駅」など、ネット怪談に巻き込まれては二人で協力して立ち向かうバディモノ。そして裏世界で行方不明になった友人＜冴月＞の影を追い求める鳥子と、鳥子が時折自分のことを見てくれないことに嫉妬しまくる空魚という三角関係的な百合が楽しめます。ホントに隙あらば鳥子は昔の女の思い出に浸るし、空魚はそれに超反応して不機嫌度MAXになるほどに鳥子に執着してます。仲良いのか悪いのか分からんなこの二人。そう思ってると、ピンチの時は息ぴったりで怪物やら怪奇現象を攻略していく姿がとても爽快です。

冒険探索モノ、怪異系ホラーSF、そしてガールミーツガール(百合)。これらの単語がヒットするなら原作小説、漫画、アニメいずれかで入ってみてください。原作小説は頻繁にセールやって買いやすいし、漫画は怪奇現象がビジュアル化されてるので入りやすいし、アニメも1話観た感じ作りも良いし1週間待てば続きが観れる。どれから入ってもたぶん問題ないです。

身体は闘争(百合)を求める

好きな百合作品を2連続で観て気づいたのですが、自分はなにかしらのバトル要素が入ってる百合が好みなのかもしれない。ウマ娘は女同士で闘う、裏ピクは女同士協力して戦う。もともとバトル系漫画読むことが多かったからかもしれない。
今後はバトル系百合に絞って作品を探していこうと思います。おススメがあればご教授いただけると嬉しいです。

了