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日記

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日々のとりとめもないことを書いています。
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2018年1月の記事一覧

Farewell.3

祖父の葬儀に親族が集まって、
家族も久しぶりに集まりました。

やれ孫は祖父似だとか、孫娘は真ん中だとか
ひとしきりそんな話で盛り上がった後、
母がぽつりと呟きました。

「おじいちゃん、本当にあなたたち孫が好きだったのよ」

私はまたそんな、と胸の内で真に受けないでいました。
まだ「あの一言」を引きずっているのだな、
と、どこか冷静な自分がそれを眺めていました。
すると、それを受けた叔母が母に頷

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farewell.2

随分と長い間、
祖父に距離を置かれていると思っていた私。

その疎外感を感じるきっかけとなった一言を
聞いてしまった瞬間の他に、もう一つ
私には強く思い出に残っていた出来事がありました。

それは、リビングでおもちゃ遊びをしていた時のこと。
ブロックを組み合わせて作ったものを戦わせるような、
ちょっとはしゃいだような遊びをしていたんです。

私も兄もはしゃいでおもちゃを振り回し、
祖父はそんな私た

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farewell.

昨日は携帯とのお別れを書きましたが、
実は、今日は祖父の一周忌だったりもしたんです。

身近な人を亡くしたのは2度目のことで、
2年前には友人を亡くしたこともあったのだけれど、
その一部始終を見届けたのは初めてのことで
やはりずしりとくるものがあったのを覚えています。

私の家族は昔のことを
多く語るような人ではなかったし、
身内を褒めるということも習慣としてありませんでした。
だから写真を囲みな

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お別れ。

別れというのは、いつも突然である。

別れというのは、油断と隣り合わせである。

別れというのは、騙し騙しの先にあることがある。

悪い習慣がつき始めているとわかっていても、
なかなかそれを今辞めて改めるというのは、
実はなかなか難しい。

今日その瞬間が乗り越えられてしまうと、
人は行動を先延ばしにしてしまいがちなのである。

そして、そんな毎日を送っている間に
「その日」は訪れてしまう。

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スノードーム。

雪が降った。

前日の夜は、予報を知っておきながら、
楽しみな気持ちと、期待しすぎないようにと
ブレーキを踏む気持ちとを胸に眠りについた。

それはまるで、サンタの訪問を期待する、
クリスマスイブの夜ような気持ちだった。

目が覚めると、一気にカーテンを引きあけた。

そこに広がる景色は真っ白で、
ベランダの縁まで柔らかな雪が降り積もっていた。

十分に余裕をもたせて、家を出る。

まだ誰にも踏ま

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ポリシー、3の2。

さて、ポリシーの話である。

とあるセミナーがきっかけで考えた、
私のポリシー、2番目から4番目。

残すは随分長い間埋まらなかった4番目である。

やっと見つかった4番目は、「楽しくする」。

物事をただこなすのは、だいたいできる。
物事を真面目にこなすのは、たぶん、だいたいできる。

物事を楽しくこなすのは、実は意外と難しい。

そして、楽しめるかどうかは、
限りなく本人の考え方や捉え方に委ね

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ところで、

急がば回れだとか、
急いては事を仕損ずるだとか、
昔から早まって行動を起こすデメリット
というものには随分警鐘が鳴らされてきた。

身近なところでもパスタの茹で時間の30秒は
出来上がりの食感を左右するし、
ネットで購入したものが実は買いに行く方が
早く手に入ったりすることもある。

1本前の電車に乗ろうと急いで用意をしたら
忘れ物に車中で気がついた、
ということもあったかもしれない。

とにかく

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ポリシー、3。

さて、とあるセミナーがきっかけで考えた、
私のポリシー、2番目から4番目。

正直に言って、4番目が1番難しい問題だった。

上位3位の次というのは、
実は意外と意識されていない。
こだわりがあっても、
思うように出てこなかったりもするのである。

現に、セミナーでもうけられた時間の中では
この3番目の項目を答えられなかった。

ずいぶん長い間、考えては頭を振った。

ポリシー、2の2。

とあるセミナーがきっかけで考えた、
私のポリシー、2番目から4番目。

3番目の「とりあえずやってみる」には、
もう一つの理由がある。

昨日の記事で、
「行動しなければ変わらない。
『たられば』だけがそこには残る。」
と書いたが、この「たられば」のことである。

「たられば」というのは、
本当に都合のいいやつだなあと思っている。

行動した人は、もしそれが失敗だったなら
それを真っ向から受け入れ

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ポリシー、2。

とあるセミナーがきっかけで考えた、
私のポリシー、2番目から4番目。

3番目は、「とりあえずやってみる」。

ずば抜けたコミュニケーション能力が
あったわけでもない私の人生の中でも、
あるいは、能力がなかったからこそ、
いろいろな助言を得る機会が何度もあった。

それは気にかけてくれた誰かが
伝えてくれた時もあったし、
自ら解決の糸口を求めて
指南書を探した時もあった。

機会の形は様々だが、助

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ポリシー、1。

とあるセミナーがきっかけで考えた、
私のポリシー、2番目から4番目。

2番目は、「楽観的であること」。

言い換えると、
「成功のビジョンを思い描く」であったり、
「こうありたい、を想像する」であったりと
いうところだろうか。

ほとんどのものに失敗する可能性はあって、
100%うまくいくということの方が稀である。

しかし反対に、
ほとんどのものに成功する可能性もまた、ある。

だから、より望

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ポリシー、0。

「あなたのポリシーを、紹介してください。」

そう言われたら、何と答えるだろうか。

この質問をされたのは、半年ほど前の
とあるセミナーでのことだった。
しかも、意地悪なことに3つ言うように、
とのお達しだった。

ずっと胸に秘めているポリシーはあったが、
それは、いつか誰かに自然とそう評価されるまで
絶対に口に出さないでおこうと決めていたので
その場では言うのは抵抗があった。

つまり、1番の座

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引っ込み思案でも使えるひとつの武器

それは、沈黙。

無もまた、一つの返事なのです。

ことばを投げかけられたからといって、
全てを投げ返す義務などありません。

同意できない時に、
無理に同意の素振りをする必要もありませんし、
身を呈してまで異を唱える必要もありません。

「何も言わない」を意識して使えるようになると
コミュニケーションのプレッシャーが
格段に軽くなりますよ。

彩。

「彩」、という字が好きなんです。

どれくらい好きかというと、
一時期は我が子には「彩」と名付けようと
心に決めていたくらいに大好きです。
(これはある理由でやめてしまいましたが)

漢字の見た目もよいかもしれませんが、
「さい」「あや」という響きがお気に入りで、
どちらかといえば「いろどり」よりも
そのように呼ぶ機会があると、よいなあ、と
しみじみかみしめているように思います。

そして、この「

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