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2018年1月の記事一覧
Farewell.3
祖父の葬儀に親族が集まって、
家族も久しぶりに集まりました。
やれ孫は祖父似だとか、孫娘は真ん中だとか
ひとしきりそんな話で盛り上がった後、
母がぽつりと呟きました。
「おじいちゃん、本当にあなたたち孫が好きだったのよ」
私はまたそんな、と胸の内で真に受けないでいました。
まだ「あの一言」を引きずっているのだな、
と、どこか冷静な自分がそれを眺めていました。
すると、それを受けた叔母が母に頷
farewell.2
随分と長い間、
祖父に距離を置かれていると思っていた私。
その疎外感を感じるきっかけとなった一言を
聞いてしまった瞬間の他に、もう一つ
私には強く思い出に残っていた出来事がありました。
それは、リビングでおもちゃ遊びをしていた時のこと。
ブロックを組み合わせて作ったものを戦わせるような、
ちょっとはしゃいだような遊びをしていたんです。
私も兄もはしゃいでおもちゃを振り回し、
祖父はそんな私た
引っ込み思案でも使えるひとつの武器
それは、沈黙。
無もまた、一つの返事なのです。
ことばを投げかけられたからといって、
全てを投げ返す義務などありません。
同意できない時に、
無理に同意の素振りをする必要もありませんし、
身を呈してまで異を唱える必要もありません。
「何も言わない」を意識して使えるようになると
コミュニケーションのプレッシャーが
格段に軽くなりますよ。