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Blue knight

怪談好きのあの娘と
今日は一杯引っかける
他部署なので
あまり話したことない
今回は俺が独占

名前は確か吉永さん
突然飲みのお誘い
タイプではない
でも共通の趣味だから
今夜は語り尽くす

03:40
朝に向かってる
その途中の時刻
そんな今日の予定思い出す

夜は漆黒というより
僕にとってはBlue
幻の様な人生を
騎士の様に遂行したい

最初はアイスブレイク
お互いの所属部署の事
情報交換
愚痴を交えて
ケラケラ談笑

お酒も回ってきて
いよいよお互い好きな
怪談話
彼女は話した事ない
実話披露

22:35
それはもう
背筋が凍る
人怖なエピソード

夜は暗黒というより
僕にとってはBlue
花の様な人生を
騎士の様に邁進したい

翌朝
彼女の部署の階
たまたま用事あった
覗いて挨拶しよう

彼女の課
8人いると言ってた
全員デスクに座ってる
でも彼女の姿はない
女性社員に尋ねる

「吉永さんいらっしゃいますか?」
「はい。吉永は私ですが?」
全く彼女とは違う人物

夜は漆黒というより
僕にとってはBlue
幻の様な人生を
騎士の様に遂行したい

おかしいのは僕か?


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眠れない夜に

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