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[解説と設問を発表]主流メディアは学術研究をどう報じるべきか【英語で学ぶ大人の社会科】第74回 4/21(日)20時@オンライン

「ニュース・メディアによる学術研究の紹介のあり方」の問題点を英語で議論。


2024年4月後半の「英語で学ぶ大人の社会科:世界の知性が語る現代社会」のワークショップのお知らせです。2024年4月21日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、The LSE Impact Blogの記事「ジャーナリストによる研究成果の適切な引用は、より信頼できるニュースのために必要である」を使い、主流メディアが報じる学術研究の紹介のあり方について英語で議論します。このワークショップの解説と設問を発表します。

【ワークショップ】

ソーシャル・メディアの登場とパンデミックは、科学研究の成果がどのように一般大衆に届けられるかを一変させたように思います。これまでも、重要な研究成果は、研究機関のプレスリリースや主流メディアをつうじて発表され、報道されてきました。しかし、パンデミックを経験したことで、以前にもまして一般大衆の医療や公衆衛生に対する関心は高まりました。

また、研究機関や個々の研究者がソーシャル・メディア等を活用することにより、新しい研究成果に対するアクセスは、大きく改善されたように思います。

くわえて、学術論文そのものも、これまでは高価な有料の学術雑誌に掲載されるだけでしたが、オープン・アクセスのジャーナル(学術雑誌)も増えているため、大学に所属していなくても閲覧できる学術論文が増えました。

一方、ソーシャル・メディアの隆盛がフェイク・ニュースを激増させた結果、科学的知見による裏付けのある学術研究はその重要性を増しています。それにもかかわらず、「主流メディアのニュース記事で、学術研究の成果は適切に引用されていない」とLSEのブログ記事の著者で、シェフィールド大学で情報スペシャリストとして活躍しているAndy Tattersall氏は指摘しています。

メディア・リテラシーと科学に対する理解が必須となりつつある現代社会で、あなたはこのテーマについて、どう思いますか?ご関心のある皆様の参加をお待ちしています。このワークショップの詳細は以下のとおりです。教材として、下記のLSEの英語記事を利用します。

日時: 2024年4月21日(日)20時~21時30分

場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~

【教材】

Proper citation of research by journalists is necessary for more trustworthy news

チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。

【チケット】

主流メディアは学術研究をどう報じるべきか【英語で学ぶ大人の社会科】第74回 4/21(日)20時@オンライン

【銀行振込での申し込み】

振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。

このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。

【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会

解説

日本語の学術論文は、無料で読めることが多いのですが、かつて学術論文の大半は有料であり、英語で発表されることが標準であるため、一般の日本人にはアクセスしにくいものでした。しかし、オープン・アクセスの論文の増加は、研究分野の更なる発展を後押ししたことを以下の記事は論じています。

Open access works – 420 million citations show OA outputs are cited by more researchers from more places

英語圏の大手新聞等のニュース・メディアでは「サイエンス・セクション」が設けられており、サイエンス・ライターと呼ばれる専門分野の知識がある記者が記事を執筆しています。ただ、このワークショップの教材の記事にも指摘があるように、ローカル・メディアでは、サイエンス専門の記者を配置することが困難です。そのため、ニュース配信会社の配信記事をそのままコピーして使うことが多く、出典とのリンクが切れてるケースが多いそうです。また、日本では、そもそもサイエンス・ライターを配置している主流メディア自体が一般的ではないようです。

ここから先の情報、設問はイベントへの申込者、サロン/メンバー/有料ニュースレター会員、note記事購入者に公開します。

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