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横取り可能な幸運/レジリエンス


https://soundcloud.com/user-506236807/sets/yokodoriep

soundcloudにて「横取り可能な幸運/レジリエンス」を配信した。今年の夏思ってたりしたことを音で出力した作品である。

前回から3か月がたった。夏は暑すぎてなかなか形にならなかったので、断片をそそくさと録音して残しておいた。涼しくなった最近ようやく、その断片をくっつけたり、新しいパーツを生成して、デモを作って、スタジオに入った。
そしてバンドで2曲できて、合間を埋めるように2曲追加で作った。
昔の形態でいう、両A面シングルだろうか。
聴いてもらえたらラッキーです。


【ライナーノーツ的なもの】
M1.横取り可能な幸運
「ご自由にお取りください」でパン焼き器を手に入れた日にできた曲。
アンビエントを目指すなかで、ボーカルの在り方は思索していて、今は楽器よりも細めに入れている。今はうっすら居るひとつの楽器のイメージ。うっすらだけど欠かせない。

M2.春秋逡巡
高架下の緑地で鳴く蝉の音にメロディをつけた。夏がぐずぐずして、セミも、次を控える秋も疲れていた。


M3.レジリエンス

レジリエンス(resilience)
レジリエンスとは,困難で脅威を与える状況にもかかわらず,うまく適応する過程や能力,および適応の結果のことで,精神的回復力とも訳される。

出典 最新 心理学事典

人が立ち直るとき、「元に戻る」ことはなく、何らかの変化を伴っているのでは、と最近思っていることをイメージした曲。アンビエント曲の基本技である「短いモチーフの反復」を中心に据えつつ、展開などで変化させていった。
が、ギターがひとりだと成立しないので、スタジオではルーパーを使ってメロディを反復させた上で、音を重ねている。しかしタイミングがとりづらく、バンドとの相性がよくないので、これもまた使い方を考えないとな。


M4.忘却のための手引書
家から聞こえてくる、工事現場の作業音にメロディをつけた。
古賀及子さんのトークイベントで、「工事中の土地に、元々何が建っていたのか知っている私」の話をしていた記憶がある。当時話を聞いたときは(それはくらしのなかに潜む風情なことだなあ)と思っていたものの、実際近所で工事現場に出くわしても、忘れてしまっていることが多い。どんなに近くてもだ。ここまでくると、断続的な工事音に忘れさせる作用があるのではと思ってしまう。



【制作時見聞きして影響を受けた・参考にした作品】

音楽
Duster - Stratosphere
Gareth Quinn Redmond - AR AIS ARIS
SuiseiNoboAz - SuiseiNoboAz

映画
山女/福永壮志


暗闇のなかの希望/レベッカ・ソルニット
タイミングの社会学/石岡丈昇
キッチン・セラピー/宇野碧

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