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フルタイム勤務から2回の産休・育休を経て働く時短社員のリアルと、仕事観の変化

大学生のインターンや社会人の副業・兼業をコーディネートし、まちづくりや人材育成につなげているNPO法人G-net。事業として多様な働き方を推進している同社には、時短勤務や副業・兼業などフルタイム以外で働くスタッフが多数在籍します。今回はフルタイム勤務で入社してから2回の産休・育休を経て、現在もG-netで時短勤務している浅野さんに、仕事に対する考え方の変化や、子育てとの両立についてお伺いしました。


フルリモートワークですが、まれに出社することも。オフィスの一面オレンジの壁が好き。

週22時間で働く次期リーダー

G-netには2014年、24歳のときに転職してきました。2018年に第1子、2021年に第2子の産休・育休に入り、現在は2歳と6歳の子どもを育てながら、週4日/22時間の時短かつ、フルリモートで働いています。フレックスタイム制のため日によって変動がありますが、勤務時間はおおよそ9時半~16時です。

今日は朝から保育参観があったので、9時半に保育園へ行ってきました! なんとか10時半に帰ってきて、これから業務開始となります。今日のように子どもの予定があってもわざわざ有休をとらず、「1時間抜けます!」と伝えるだけでいいのが、フレックスタイム制のうれしいところですね。

現在の業務はコーポレートのバックオフィス、採用人事、事務局運営、イベント運営などです。2024年4月には所属する経営管理チームでリーダーになる予定ですが、週22時間勤務という働き方は変わりません。多少の不安はありますが、「自分ひとりで頑張ることはやめよう」と最初から決めています。ほかのリーダーやメンバーたちの助けも借りながら、自分のできる範囲のことをやっていこうと考えています。さまざまな働き方を支援するG-netは、私のような働き方の人材を受け止めてくれる組織だと信頼していますし、私自身がそれを体現する一人になっていきたいですね。

想定より早いライフイベントと共に、仕事内容も柔軟に変化

G-netに入った1年後、25歳で夫からプロポーズを受け、夫婦になっていく上でお互いに何を大事にするかを話し合いました。価値観をすり合わせるなかで、「結婚しても、これまで通りしばらくは自分らしく仕事がしたい」と率直に気持ちを伝えました。そこから丸2年間は楽しく仕事に没頭させてもらいましたが、いつかは来る出産や子育てというライフイベントの前に、仕事で目に見える成果を出そうというモチベーションにもなっていました。

その成果がかたちとして表れたのが、「中小企業経営革新プログラム」という取り組みでの代表事例選出です。当時私は大学生と企業をつなぐ「コーディネーター」として関わっていましたが、担当企業が優れたプロジェクトとして代表事例に選出されることが二度あり、大きな達成感を感じることができたんですよね。
コーディネーターはどこまでも追求していける奥深い仕事ですが、このことをきっかけに、新しい仕事や役割にもチャレンジしてみたいと考えるようになりました。
そのタイミングで、第一子を妊娠しました。育休から復帰する際に、事務局や経営管理チームという役割を提案され、新たなステップとして挑戦することを決めて、今に至ります。

コーディネーター、「ふるさと兼業」の事務局運営、オンラインキャンパス「つながるキャンパス」の立ち上げ、人事……と、ライフステージに合わせて新しい役割や仕事に挑戦できたことは、私にとって幸運でした。

「ふるさと兼業」事務局メンバーとの打ち合わせ

5分の4が子育て中! 経営管理チームの属人化しない仕事術

いま所属している経営管理チームのメンバーは5人(2024年3月末時点)。うち4人は子どもがいて、1人は兼業しています。全員時間に制限のあるなかで働いていて、チームは週15~30時間勤務でのメンバーで構成されています。フルタイム勤務の人はいません。

そんな私たちが大切にしているのが「この人じゃないとできない仕事」は作らないということ。それぞれの業務量はリーダーだけでなく、チーム全員が把握しています。子育てをしながらチームで仕事をするためには、細かな情報共有が不可欠。「子どもが風邪気味で休むかもしれない」、「来週にはこの仕事が入って忙しくなるから、いまのうちにタスクを進めておいた方がいい」など、全員が共通認識をもてるように、些細なこともこまめに連携しています。

いまではチームで仕事をしている私ですが、コーディネーターだったころは全く逆で、「成果を出すから自分の好きにやらせてほしい」と考える一匹狼タイプでした。考え方が大きく変わったのは、現在のリーダーがきっかけですね。リーダーにも子どもが2人いて時短で働いており、「副業兼業を推進する組織なのだから、フルタイム以外のスタッフも働きやすく」という気持ちがあったようです。それもあってか、ルールづくりや情報管理ツールの導入など、チームで仕事をしていくうえで必要な整備を積極的に推進してくださいました。私はリーダーの考え方や働き方に共感し、強く影響を受けたと思います。

週22時間という制限のなかでは、すべてのことをひとりで完璧にできるわけではありません。子育てと仕事を両立させていくなかで、いい意味で諦めがつくようになりました。もちろんできる限りの努力はしますが、できないことがあっても「自分の能力が低いからだ」と卑下しないようにしています。必要なときにチームに頼って、みんなで仕事をするようになってから、自分だけで抱えることはなくなりましたね。

時代は追い風。働きやすい組織は自分たちで作っていく

コロナ禍を経て、多くの企業でフルリモート勤務やフレックスタイム制が取り入れられた昨今、「働きやすさ」に関しては追い風の時代になってきていると感じます。実際に私は、フルリモートが可能になったことで2人目の出産を考えることができました。

また、私たちの経営管理チームがそうだったように、働きやすい組織は自分たちで作れます。自分たちでやりやすい方法を探していく過程は、大変ながらも楽しいものかもしれません。私はこれから新リーダーに就任しますが、現リーダーが作ってくれた働きやすい土壌をしっかり残し、更なる改善を図っていきたいと思っています。

G-netは子育てと両立しやすい制度や体制が整っているのはもちろんのこと、産休・育休取得者に対するメンバーの雰囲気がとても優しいです。不安なときも、組織が醸成する「所属していいという安心感」に救われました。急な家族の体調不良や、プライベートの予定でお休みすることがあっても、「お互いさま」の精神でフォローし、育休から復帰するメンバーがいれば「待ってたよ!」と喜んで歓迎する、そんな文化がG-netには根づいています。

働き方が多様化する時代、育児と仕事のバランスは人それぞれです。大切なのは「その選択に納得感があるか」。G-netは副業・兼業・時短といった働き方を応援する社風だからこそ、スタッフ一人ひとりが納得できる働き方を自分で選択しています。
あなたの納得できる働き方も、ぜひ面談で教えてください。「子育てと仕事、どちらも全力で両立したい」と考える方を、G-netはお待ちしております。


G-netに興味を持ってくれた方は、お気軽にこちらからお問い合わせください。

◆このインタビュー記事は、オンラインアシスタントサービス「TIMEWELL」が制作しています。担当ライター:安光 あずみ