人生で唯一あればあるほど良いものはなにか

この世で唯一あればあるほど良いものは何かと問われれば「体力」と答える。お金はあればいいがトラブルも生むしお金の多寡が必ずしも幸福と直結するとは限らない。宝くじが当たり突如として大金を得た結果、不幸になってしまったエピソードはもはや説明不要だろう。

友人知人の数も必ずしも増えれば増えるほどよいということはないだろう。会える時間は限られるし、古い友人も時間が経てば価値観や立場も変わりすれ違いや嫉妬で仲違いすることもある。なにより自分ひとりで過ごす時間が重要だ。

しかし体力はトラブルを生むどころか解決する。体力さえあればお金を稼ぐ気力も湧く。あればあるほど困ることもない。有り余る体力はさらに自分の行動を前進させるだけだ。前向きにもなれるし幸福感とも直結している。

運動を行い体力をつけることほど投資対効果が高いものはない。例えば筋力トレーニングならヨガマットを買い自宅で週に2-3時間を費やすだけだ。ジムの月謝も広い自宅も多くの時間も必要ない。終わればスッキリするし自己肯定感も上がる。

また、体力はポジティブフィードバックを生む。運動を行い体力がつくと、その体力こそがまた新たな運動へと自分を駆り立てる。体力がつくと人生が好転する。

他人と比較がしづらい、比較しなくても幸福を感じられるという点も魅力だ。オリンピック選手並みの体力を身に付けられなくても1年前の自分より体力がつけられている実感があれば進歩を感じることができるだろう。

そのほか体力を身につけるための方法論が多様であることも特筆すべき点だ。ある人は自宅で行う筋力トレーニングかもしれないし、ある人は仕事帰りに2駅前で電車を降り歩いて帰ること、ある人は友人と行う週末のフットサルかもしれない。

ビットコインや株は理解力が必要で起業するには行動力がいる。恋愛市場ではコミュ力や容姿に左右される。貧しい環境に生まれつくこともあるだろう。その点体力をつけるための運動はとてもシンプルで容易だ。筋力トレーニングなら一定のリズムで行う単純な動作を週に数回繰り返すだけだ。この不平等で残酷な世界で唯一フラットに開かれた幸福になる機会、それが体力をつけることなのだ。

そして最後にもう一つ、重要な事実がある。それは「人は必ず来る幸福、その待つ時間のなかにこそ幸福がある」ということだ。これは格闘漫画バキに登場するセリフだ。作者の板垣恵介はすごい人間だ。

これは体力をつける運動こそまさに真であると考える。投資や事業に確実はないが運動を行うことでの疲労感や充実感はやったら確実に幸福を味わえる。体力がつくことそれ自体が幸福に繋がるが、体力を追い求めるその過程にも幸福が散りばめられている。

お金や時間、特別な才能も不要でそれを得るための方法論も多様、そして確実に幸福が得られる。幸福になりたいならまず体力をつけることから始めるべきである。体力はあればあったほうがよい。

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