永久に借りておきます。

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永久に借りておきます。

godanism と申します。 日本酒を飲んだ記録、外食の記録、日本酒について思うことを記録していきます。

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本醸造を飲むべき理由

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか? 私はオンライン飲み会に参加したり、家でお酒を飲んだり、家でお酒を飲んだりして過ごしました。 飲んでばかりですね。 お酒のご紹介です。 磯自慢(いそじまん) 静岡県焼津市にあります磯自慢酒造。 創業は1830年、杜氏の多田信男氏は平成10年より磯自慢の杜氏として酒造りされている名杜氏であります。 飲んでみましょう。 上立ち香はバナナ系のしっとりした香り。 とろみのあるバニラのような口当たり、酸はほぼ感じません。 バナナ様

    • 稲とブドウを飲み比べてみた

      この記事を書いている2か月ほど前の2023年1月、勤務先の同僚が保冷バッグを手渡してきて言いました。 「ごーださん(職場ではごーだとは呼ばれていませんが便宜上)。今までお世話になったお礼です」 お世話だなんてそんな、と言いながら保冷バッグを開けるとそこには1本の瓶が入っていました。手に取って驚きました。 ごーだ「こ、これは……稲とブドウじゃないですか」 同僚「はい。昨年酒の秋山さんにご一緒したときに薦めていただいた稲とアガベがとても美味しかったので調べていたら、ちょうど稲

      • パック詰のすすめ

        2022年も4分の3が経過し、あとわずかとなりました。 夏のけだるい暑さが少しずつ懐かしくなってきています。 日本酒も、新酒がたくさん並ぶようになるまであと少しです。 お酒のご紹介です。 KIKUMASA SECESSION(セセシオン)発売元は、兵庫県は東灘区に社を構える菊正宗酒造。 創業は1659年と古く、最盛期には総石高5万石を超えるなど、業界を引っ張る言わずと知れた日本酒の大メーカーです。 パック酒のキクマサピンやぎんパックは、スーパーなら日本中どこでも購入できる

        • 日本酒を買うきっかけはジャケ買いかもしれないという話

          昼間は少し汗ばむ陽気。 夜は風の気持ち良い、過ごしやすい季節の到来です。 お酒のご紹介です。 飛鸞(ひらん)長崎県平戸市にあります森酒造場。 明治28年、「小松屋」の屋号で創業しました。 飛鸞は平戸市のかつての呼び名から取られた銘柄名です。 さっそく飲んでみます。 上立ち香は果実感を伴った甘みのある吟醸香。 口に含むとまず飛び込んでくるのはベリー様の酸、少し遅れて甘み。 ピリッとガス感があり、非常にすっきりした中間。渋みも少し感じられます。ジューシィで細かい粒度の甘さ

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        • 日本酒について考える
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          日本酒と火入れの話

          2022年になりました。 昨年中にもう1本記事をと思いながら達成できず年が明けましたが私は元気です。 まだまだマスクが手放せない状況が続いていますが、せめて心は豊かに一年過ごしたいものですね。 お酒のご紹介です。 大黒正宗(だいこくまさむね)兵庫県神戸市東灘区にあります安福又四郎商店。 1751年創業、兵庫県産の酒米と灘の名水として知られる「宮水」を使用して酒造りを行っています。 かつては2万石を数える大手の蔵元でしたが、1995年の阪神淡路大震災で木造蔵が全壊、廃業寸前

          日本酒と火入れの話

          日本酒の口内調味について思うこと

          あっという間に2021年の夏は過ぎ、涼しい風が心地よい時節となりました。 日本酒もひやおろしが棚に並んで、新酒の到来を今か今かと待つようなタイミングです。 この時期、実はとても好きだったりします。 お酒のご紹介です。 立山(たてやま) 富山県砺波市にあります立山酒造株式会社。 創業は1830年。加賀百万石と言われた地域で新明屋仙助が幕府から酒造の認可を受けたのが始まりとのこと。 以後、北陸地域最大の蔵元として広く名を知られています。 飲んでみましょう。 上立ち香はほ

          日本酒の口内調味について思うこと

          歩く速度は自分で決める

          本稿は私の家族(子ども)に関するエッセイです。 プライベートな内容を含むため、鍵を付けるという意味で有料記事にさせていただいています。 日本酒に関する記述は一切ありません。 日本酒に関する情報はありません。ご注意ください。

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          歩く速度は自分で決める

          超低アルコール日本酒のススメ

          東京オリンピックが開催されています。 新型コロナの影響による緊急事態宣言下ですが、毎日テレビやSNSをにぎわせていますね。 それはそうと暑いですね~。 お酒のご紹介です。 川鶴(かわつる) 香川県観音寺市にあります川鶴酒造株式会社。 創業は明治24年(1891年)ですから、2021年である今年で130周年を迎えます。 創業当初から地元讃岐産の酒米を使った酒造りを行ってきましたが、現社長の川人裕一郎氏になり、実験田として讃岐産山田錦を栽培し、酒造りに利用しています。 伝統

          超低アルコール日本酒のススメ

          日本酒の未来と品質保証期限の話

          3度目の緊急事態宣言中です。 日本酒に限らず、アルコール飲料を取り巻く環境はひとえに厳しい状況にあります。 つい日本酒の未来について考えこんでしまいます。 私にできることは、火種を絶やさぬよう楽しく飲むこと。 お酒のご紹介です。 新政(あらまさ) 秋田県秋田市にあります新政酒造株式会社。 創業は1852年。現在は、初代の佐藤卯兵衛氏から数えて8代目となる佐藤祐輔氏が代表となり、新政を世界に知られる有名ブランドにまで育て上げました。 前衛的なアイディアでゼロ杯層の開拓を続

          日本酒の未来と品質保証期限の話

          和らぎ水がなぜ市民権を獲得できたのかという話

          春の陽気さが心地よくなってきました。 相変わらず「まん延防止措置」などで自粛を余儀なくされていますが、せめて自宅では楽しいお酒をいただきたいものです。 その際はぜひお水を飲むことも忘れずに。 お酒のご紹介です。 奥能登の白菊(おくのとのしらぎく) 石川県輪島市にあります白藤(はくとう)酒造店の銘柄です。 1722年、廻船問屋として創業し、江戸時代末期には酒造業を営むようになったとのこと。 2006醸造年度より現在に至るまで9代目となる白藤喜一杜氏が中心となって酒造りを行

          和らぎ水がなぜ市民権を獲得できたのかという話

          飲み比べをするときは共通項を探してみるのも楽しいという話

          新酒ラッシュですね…… 自粛ムードで外食が減ったのもあり、酒販店への応援の気持ちもあって、例年になく冷蔵庫がお酒でパンパンです。 生酒も、今月でお終いの蔵も結構出てくるかもしれませんしね。 頑張って、買っては飲んで、飲んでは買っての循環器と化します。 お酒のご紹介です。 陸奥八仙(むつはっせん) 青森県八戸市にあります八戸酒造株式会社。 創業は1775年。 この時代のこの地では酒造りが盛んにおこなわれるようになり、岩手県中部から青森県東部を治めていた南部氏の名を取って、

          飲み比べをするときは共通項を探してみるのも楽しいという話

          酒の秋山さんの日本酒検索システムを紹介してみる

          東京都練馬区にあります和酒専門店「酒の秋山」さん。 こちらの店舗に日本酒の在庫をタッチパネルで検索できるタブレットが設置されました。 僭越ながらこちらの検索システムの開発に携わらせていただいたので、ご紹介させてください。 酒の秋山 煌々と明るい店内に、気持ちも明るくなります。 店内に入ると、さっそく設置してありました! 天井のライトが反射して見えづらいのですが、「日本酒検索システム」と書かれています。 タブレットの後ろには、詳しい使い方が(画像をクリックすると多少拡大

          酒の秋山さんの日本酒検索システムを紹介してみる

          低精米なのにやたら美味い酒を飲んで思うこと

          2度目の緊急事態宣言が明けません。 飲食店も大変ですが、酒販店も酒蔵も大変です。 少なくとも、酒飲みは酒を飲んで応援するしかないと思っております。 お酒のご紹介です。 王祿(おうろく) 島根県松江市にあります王祿酒造株式会社。 創業は明治5年。現在の杜氏は6代目となる石原丈径氏。 こだわりぬいた酒質設計で、ひと際異彩を放つ有名蔵です。 飲んでみます。 上立ち香は穀類と果実の中間のような香り。 口に含むとチリっとしたガス感、サイドから酸。舌の中心線には甘み。 粘度の

          低精米なのにやたら美味い酒を飲んで思うこと

          ハレの日の酒、ケの日の酒

          明けましておめでとうございます。 2021年最初の投稿になりました。 昨年は人類ひどい目に遭いました。そして今年もまだ続いており予断を許さない日々です。 人々の生活を守りつつ、人類の結束を見せつける。 そんな年になればどれだけ良いでしょう。祈っています。 お酒のご紹介です。 天美(てんび) 山口県下関市にあります長州酒造株式会社。 創業は明治4年ですが、天美は2020BY、つまり今記事ご紹介のお酒が初年度の造りとなります。 天美が造られるに至った経緯は上の SAKE

          ハレの日の酒、ケの日の酒

          第二の家で飲む幸せについて

          2020年もそろそろ終わろうとしています。 私は2020年12月の某日、友人と五反田駅で待ち合わせをして、某有名日本酒専門居酒屋に足を運びました。 SAKE storyご存じない方のため軽く説明しておくと、 SAKE story は3か月ごとに料理・お酒のラインナップがガラッと変わるお店。 日本各地の郷土料理とその地域で飲まれている銘柄を、3か月ごとに刷新して提供するお店です。ご興味おありの方は、詳しくは HP からどうぞ。 ただし、この日の SAKE story は地域

          第二の家で飲む幸せについて

          一升瓶にさよならなんて云えないよ

          東京の今日の日中の気温は23度。 爽やかな秋晴れで、ときおり吹く冷たい風が心地よい陽気です。 日本酒も美味しく感じる気候になってきました。 お酒のご紹介です。 風の森(かぜのもり) 奈良県御所市にあります油長(ゆうちょう)酒造株式会社。 創業は1719年。昨年300周年を迎えた老舗蔵です。現在の蔵主である山本長兵衛氏は十三代目。昨年名前を継いだ、若き当主です。 飲んでみましょう。 上立ち香は甘いリンゴの香り。 口に含むとピリピリした炭酸ガスがまず舌を刺激します。 爽

          一升瓶にさよならなんて云えないよ