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「死にたい」を認める。

こんばんは、不食家ミニマリストです。

暗い話で申し訳ありませんが、ここ最近、妻の「死にたい病」が止まりません……(苦笑)

妻は欝病でかれこれ六年以上、病院と近所への買い物の行き来以外、ほとんど部屋に籠っています。もっと頻繁に外出させようにも、体力がなさすぎて、あまり長い時間、移動したり歩くことができません。

また、尿意をコントロールする骨盤底筋が弱っているせいで、極端にトイレが近いこともそうですが、尿意を感じたらすぐにトイレに行かないと間に合わないこともあるため、トイレ設備がある程度充実したところでないと連れていけません。

妻はまだ私と同じ四十代ですが、そんな自分の体や心を何とかしようと思えるほどの強い生きる目的、たとえば、仕事や趣味、愛し守るべき子供もいないため、自分の存在価値がわからず、常に死と葛藤しているようです。

夫の私としても、少しでも妻に生き甲斐を見つけてもらおうと、妻の好きな料理やお酒に関係すること、また、動物が好きなので、動物園やペットショップにいって、気に入ったウサギがいたら飼おうか?と言ってみたり……この六年間いろいろ試してきたのですが、回復の兆しが一向に見えないどころか、心身ともども状態はますます悪くなっている気がします。

だから私はもう諦めることにしました。本当に死にたいというなら、とりあえず死ぬ準備をしよう、と。

そのためにまず身辺整理をしよう。必要があれば遺言書を書いて、実家のお墓をどうしたいか?もちゃんと考えて、仙台の叔父さんとも話をつけて、それから死ぬまえにやりたいこと、行きたいところ、食べたいものとか、何でもいいから10個書いて、いや、一緒に10個書こう……。

すると妻は、久しぶりに、素直に頷いてくれました。

もちろん、死なせるつもりはありません。そもそも、死ぬまえにやりたいこと10個を達成するためには、体力をつけなければなりません。いや、身辺整理だって相当体力を必要とするでしょう。もう死ぬから行かないと言っていた病院にも、ちゃんと行かないといけません。

そう、死ぬために頑張る。その過程で「やっぱり生きてみよう」と思い直せる力がまだ妻に残っていると私が思うのは、10個のうち1個をさっそく言ってきたからです。それは、月島でもんじゃを食べることでした(笑)

というわけで、これからゆっくり時間をかけて、残りの9個を二人で楽しみながら考えていこうと思います。


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