時間ドロボーだらけの日本
日本に一時帰国して早一ヶ月。
noteの記事を書こう書こうと思いながら日々あっという間に時間が過ぎていく。
ポルトガルにいると、コーヒーを淹れて、
「さて、note書こう」
という時間が普通にある。
日本にいると、それが難しい。
これは一時帰国中だからではないんだよね。
もう帰国中にやらなくてはならないことは大体済ませてある。
なんで?なんでこんなに時間がないの?
端的に言うと全てにおいて、
「選択肢の多さ」
なんじゃないかと思うようになってきた。
何か物を買うとき、
例えば、いい感じのTシャツが欲しいとする。
好きなバンドTがいいな
裏原行ってみよう
裏原だけでも何店も古着屋ある
裏原だと高いな、下北沢行ってみよう
もっと渋いセレクトの高円寺行ってみよう
というように、いくらでも追求して探すことができてしまう。
例えば、それが「塩」だとしても、
日本ではこだわり出したらキリがないほどこだわれる。
また、それらのお店巡りをするのに、
日本の超優秀な公共交通機関をヤフー乗換案内を使って、めちゃくちゃ効率良く回ることができる。
スケジュールを詰め詰めにしてもしっかりこなせる環境なんだよね。
人と待ち合わせしても時間通りだし、仕事の打ち合わせでは5分前にきちんと集まる。
海外にいたら選択肢もないし、予定も予定通りになんて進まないから、用事を一つこなしたら一日終わる感じだ。
日本では全てが整理整頓されてギッシリ詰まっている。
スーパー、ホームセンター、ダイソー、カルディ、大型電気店、コンビニ、本屋、雑貨屋、どこのお店も商品でギッシリだ。
本当になんでもある。
言われるまで必要性を感じなかったものまでたくさんある。
選択肢がたくさんあって、こなせるとこも増えるんだけど、それらに気づかないうちに時間が取られている。
ポルトガルにいる時よりもたくさんのことが出来て、たくさんのことをこなせているのにも関わらず、何も出来ていないような焦りをなぜか感じてしまう。
なんなんだろうね、これ。
日本に一時帰国して、
「日本ってホントにすごいね、完璧!」
「何でもあって、サービスのクオリティも最高!」
って息子と言い合ってるんだけど、
「選択肢がない何にも無いポルトガル」
が恋しくなってきている自分がいて面白い。
日本の選択肢の多さに感激してはいるんだけど、もしかしたらそんなに選択肢はいらないのかも。
水かコーラ、
ビールかワイン
それだけでいいんじゃない?
とか、
5分、10分で刻むような詰め詰めのスケジュールも必要ないのかも。
一つの用事で適当におしゃべり交えて今日は終了、
なんていうのでも良かったり。
それで生まれた余裕の時間で自分のやりたいことに集中する。
そんなことをふと考えた日本一時帰国中の夜でした。
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