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高校生の将来の夢、「安定した毎日を送る」(2023年ソニー生命調べ)

中学生の将来の夢 
男子1位「好きなことを仕事にする」
女子1位「安定した毎日を送る」

高校生の将来の夢 
男子女子ともに1位「安定した毎日を送る」

出典:中高生が思い描く将来についての意識調査2023
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2023/nr_230725.html#sec6

「安定した毎日を送る」のが " 夢 " なの?!

ちょっと待って、この未来を担う世代がみんな「安定した毎日を送る」ことを目指したら「安定した毎日」なんて送れない社会になっちゃうよ・・・。


安定した毎日=寄らば大樹の陰
でしょう?

みんなが、自分じゃない誰かが作った大樹の陰に入りたい!って考えていたら、その大樹は誰が作るの??

ちょっと、「なりたい職業ランキング」も見てみましょう。

男子中学生
1位 YouTuberなど動画投稿者
2位 ITエンジニア・プログラマー
3位 プロスポーツ選手
4位 ゲーム実況者
5位 ゲームクリエイター

男子高校生
1位 公務員
2位 ITエンジニア・プログラマー
3位 会社員
4位 教師・教員
5位 学者・研究者

女子中学生
1位 絵を描く職業(漫画家・アニメーター・イラストレーター)
2位 ボカロP
3位 YouTuberなど動画投稿者
3位 歌手・俳優・声優などの芸能人
5位 ゲーム実況者

女子高校生
1位 看護師
2位 公務員
3位 保育士・幼稚園教諭
4位 歌手・俳優・声優などの芸能人
5位 デザイナー

ひと昔前には海の物とも山の物ともつかないYouTuberというい職業も、ここ数年は、子供のなりたい職業ランキングの上位にランクインするようになり、職業としてある意味浸透したけれど、それがいまではYouTuberで稼ぐのは並大抵ではない、という認識にまで落ち着いてきた。

ウチの下の息子(14歳)も、YouTubeを観ていると、チャンネル登録者数や視聴回数をぱぱぱっと計算して、

「このYouTuberですら月に◯◯円ぐらいしか稼げない」

とか教えてくれる。とても現実的に観察している。

それだから高校生になるともっと現実的になるんだよね。

団塊ジュニアのジュニアぐらいまでは、まだ大企業とか公務員が安定安心なんだという昭和な価値観を受け継いでるみたいね。

しかしさあ、公務員をあげているのは、具体的に「◯◯になりたい!」ではなくて、「とにかく安定したい」ってことなんだよね。

だって、市民センターの職員になるのと、自衛官になるのでは全く違う。

「大人になったら何になりたい?」

って質問ありますよね。
だけど高校生になると、そのなりたいものが無くなってしまうなんて・・。

ここでちょっと上記の「なりたい職業ランキング」を見直してもらいたいんだけど、

男女ともに、中学生のなりたい職業をとことん追求したら、その方が将来有望な気がしませんか?

中学生のランキングは個人でグローバルに仕事ができる可能性があり、
高校生のランキングは組織に所属して基本国内で仕事をする、という感じ。高校生になると、仕事と私生活を完全に分けて考えているみたい。

本当にそれでいいのかな。本当の転換期は目の前、というかもう起こりつつあるのに。これからの時代は、いままでの「普通」が普通でなくなる。

この中高生たちの定年は "少なくとも" 70歳になることはほぼ確定している。75歳になることだってありえる。男性にとってはほぼ死ぬまで働く、もしくは身体が動くまで働くことになる。

それなのに「安定している」を理由に仕事を選ぶのは厳しすぎる。選択肢のないまま死ぬまで働くなんて。そこにワクワクなんてない。

これからの未来を担う子どもたちには、チャレンジして、ワクワクして、自分で選べる楽しいやりがいのある仕事を目指してほしい。そしてそのためにはどうすればいいのか?をしっかり自分の頭で考えられるようになってほしい。

人生を振り返った時に「私の人生は安定していたな」より、「大変なときもあったけど、やりたいことをやって楽しい人生だったな」のほうがいいよ。



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