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Préparation【SB-5】落雁、試作する。

早速、”食べて健康落雁”を作るための第一回目練習というか試作をした。
すでに商品化されたものに使われていて、且つ、かなり細かく挽かれた粉状のものが手に入り易い材料を選び、シンプルなもの(単味)から試作してみる。

試作に先駆け、先日購入した中古の落雁の木型を洗う。本来洗う物ではないのだろうが、どんな場所に、どんな状態で保管されていたか、渡り歩いてきたのかもわからないので、兎に角洗うことにする。最初は、柔らかい歯ブラシを使って水洗いしたが、どうにも不完全な気がして、本当に、木に御法度なのだが、、、泡ハイターをシュッとして、ブラシでゴシゴシした。そうしたところ、角や縁から出るわ出るわ、黄色茶色い汚れ(色だけ)が!これまで使われてきた汚れなのか、一度濡れてその時に縁に汚れが溜まって乾いたのかは不明だが、試してみて良かったと心底思った。やはり保管状態が不明な木製の食べ物用の道具は、、、怖いなと痛感する。中古を使うなら信頼できる筋から譲り受けるに限る。
とはいえ、使ってみたいこともあり(何度も洗ったし)、この木型を作って練習してみた。

最終的に塩味の効いた甘塩っぱい海藻入りの落雁を作りたいので、その前段階としてガゴメ粉を使ってみた。(緑)
落雁そのものが甘みの塊すぎて水が溜まりそうなので、利水効果を期待して小豆入りを。(薄ピンク)
あとは、冬に優しいシナモン。(薄茶)

初めての落雁。右からシナモン、小豆、ガゴメ。
弁財天と百味供の文字が浮かぶ木型を使って。

どの程度の湿り具合がいいのかもよくわからないし(さらさらしているが、握ると塊になって、落とすと大きく亀裂が入るぐらい、とはいえ・・・)、手際が悪いこともあり、型に詰めている間に、ボールの中の材料が乾いてきてしまう。水を追加すると湿り具合や材料の状況にムラが出る。

型は流石で、重みといい、扱いやすさと言い、扱いの難しさを全く感じさせない。薄く見えてかなりの量の材料が一枚分の型に入る。そして、材料を押し固めるためにギューっと圧迫しながら詰めていくのだが、それにも関わらず、裏返してドンと衝撃を与えると、綺麗に型抜きされた落雁が剥がれ落ちてくる。
型抜きした直後は、ほろほろと崩れそうなため(ガゴメは最初からしっかり固まった)、軽く湯気を表面に当てる。
丸一日乾かしたら、しっかり乾いて、崩れるとか割れるとは程遠いものになっていた。食べてみたかったが、流石に木型に直に詰めて作ったものであったため、、、まだ皿の上にいる。。。

次の日、セリアのクッキー型(エジプトシリーズ)を使って作ってみる。すごく可愛いのだが、可愛くても100均な上、落雁を形成する前提で作られていないため、綺麗に形が抜けてこない。模様の隙間に落雁の材料が詰まってしまって剥がれてこないのだ。急遽、いくつかのレシピサイトにも載っていたシリコン型に変更してみるも、どうやってシリコン型で圧迫して固めているのか?これは使えない。

メジェド神とホルス神
ホルス神の顔が・・・
こうやって拡大してみると、そもそもの素材に含ませた水分量とか混ぜ方も悪かったんだろうなと気が付く。


メジェドの足も可哀想なことに。何度試しても同じ状態になる(右が上手くいったら左がダメとかも含めて)

木型にサランラップを被せて使ってみた。なんとなく形にまとまるのだが、文字も他の柄の部分もぼんやりした感じ。

実物は、よく見ると文字が見えるのだが、それでも輪郭がぼやけていて汚らしい感じに。

1、一度に混ぜ合わせる量は少量に抑える。たくさん作りたい時は、少量を何回にも分けて作るのが良い。
2、材料は振るっておく。素材にもよるのだろうが、水はギリギリまで少ない方が良さそう。後から水を追加しない。
3、木型が一番良い。職人さんが作ったものはお安いもので2万5000円前後するが、そうでない木型が3000円ほどから売られているので、それを使うのも良いかも(試しに買ってみる)。
3、型押しする際は、クッキングシートを下に敷く。こぼれ落ちた粉をボールに戻すのに楽。
4、型から抜いた直後は柔らかくほろほろと崩れそうになる(縁は崩れる)が、丸一日乾かすと結構硬くなるので、不安になって後から水を足してコネ直したり、型抜き後に積極的に表面に蒸気を当てる必要はなさそう。

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