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叱らない、ほめない、マネジメントって無理じゃん?ってわけでもないかなと思えた

僕、アドラー心理学が大好きなんです。

人間世界の未来永劫かわらない真理はここにありと思ってます。アドラー心理学を体得できれば、幸せのゴールテープは切ったと思ってます。

そんなアドラー心理学におけるリーダーシップ・マネジメントの考え方で、「叱らない、ほめない」というのがあるんです。

リーダーと部下は役割の違いであって、人間としては対等。一人の対等な人間としてお互いを認め、対話するのがよいというもの。

怒りの感情や縦の関係(上下関係)をつかって相手を従わせる、叱る・怒るという行為は安直すぎる。反発心をうみ、信頼関係を失う。言葉でちゃんと伝え、対話をすればよい。

ほめるというのも、前提が縦の関係であり、対等ではない。ほめることで承認欲求をくすぐりコントロールしようという企みが透けている。ほめられないと動かない人にしてしまうと。

ってな感じです。

賛成です。そうあるべき、そうありたいと思う。

ただ、叱らないはまだわかるんです。叱る行為を減らして、対話することはできそう。難しいなと思うのは、ほめるのをやめること。

ほめる行為は良いとされてきましたし、日常に組み込まれてます。

もちろん懐柔してやろうという企みがあって過剰に部下をホメるってのは、生理的にも嫌悪感があるので、ある程度やめることはできる(それでもやってしまうけどね)

ただ、やっぱりほめる行為は良いとされてきましたし、日常に組み込まれすぎてます。

それに、素直な気持ちで、「えーすごいじゃん!」とか「すごいすごい」とか、子供が相手であれば「よくできたね~」とかってのは、言ってしまうし、とめられるものでもない。そこに邪な気持ちもないのだから。

それすらも承認欲求モンスターをうんでしまうから良くないと言われてしまえばそうなのだが、「そんなに悪いことなのだろうか?」という気持ちが捨てきれなかったのです。

そんなモヤモヤを解決してくれたのが、この本

アドラー心理学の決定版となる本は「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」の2冊ですが、この2冊以外にもたくさんの本が出版されてます。それら数多くのアドラー本を読んだ上で、この本は決定版の2冊に加えて、もう1冊よむなら間違いなくおススメします。

この本で何にきづけたのか。

それは、「すごいね」「頑張れ」って言葉はだめで、「ありがとう」「頑張ったね」という言葉は良いなどと、言葉の良い悪いを判別して覚えることが大切ではないということ。

本当に相手を対等な人間としてみているのか。信頼している/しようとしているかが大切であるということ。言葉の良い悪いは、自分の中に下心があるかないか次第なのだということです。

例えば「すごいね!」という言葉は、純粋に「嬉しい気持ちの共有」であれば問題ないのです。その裏にもっと仕事を頑張ってほしいとか、相手を操作してやろうという気持ちがあることが、良くないのです。

アドラー心理学においても「ありがとう」は良い言葉とされているが、だからといって、いついかなる時も万能な言葉ではないのです。そこに下心が含まれるのであれば、「ありがとう」だって良くないのです。

つまり、お互いが対等な関係性の中で、信頼関係を築けているのであれば、究極的には言葉そのものには意味はない、どんな言葉だっていいのだ。ということに気づきました。

この本質をとらまえた上で、言葉そのものに思慮深さをもつ、ということかあと。

叱らない、ほめないの本質が、すーっと入った気がします。

しからずに、ほめずに、どうマネジメントすればいいのか?どんな対応をとって、どんな言葉をかければよいのか?そこが詳しく気になる方は、ぜひ本書をお読みください。

社会人として人生の半分を仕事をしているわけで。年も重ねてきたのでマネジメントをすることの方が多くなってくるわけで。

そんな僕みたいな人には、何度も読みなおすに値するアドラー本ですよ。

とまあ、本質が腹落ちした風に書いてますが、ほんと全然まだまだです。

奥が深くて、実践が難しくて、極めるタイミングなんて一生こないだろうアドラー心理学が描く世界。

これからも昨日よりも一歩でも前に、死ぬその日まで歩いていこうと思います。

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