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4355人/11128、『死刑に至る病』~772日目

 都内新規感染4355人/11128、都基準重症者1人(-1)、死亡7人
 病床使用率15.3%(1105人/7229床)、オミクロン株の特性を踏まえた重症者用病床使用率(18人/804床)

 山口県阿武町の4630万円振り込みミス問題、山口県警は返金していない24歳男性を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕
 知床沖観光船事故、国後島沖で回収された乗客のリュックが日本総領事館に、モスクワ経由で日本へ 

映画『死刑に至る病』、岡田健史23歳を観にいく

 ※殺人に関するえぐい描写があるので、苦手な人は観ない方がいいかも。
 ※心理戦なので、「引っ張られる感」があり、俯瞰、客観視が苦手な人にもおすすめしない。
 阿部サダヲと岡田健史が出ることに関心が行き、サイコパス・ミステリー系とはあまり考えず観にいく可能性も高い(→自分)ので、あえて書いておく。 

 水曜なので映画を観にいく。1200円。
 世間では『シンウルトラマン』のようだが、自分は『死刑に至る病』を観にいった、阿部サダヲと岡田健史(けんし)を見に。白石和彌監督作品。櫛木理宇原作 (2017、ハヤカワ文庫JA←2015年『チェインドッグ』改題)

 というか、岡田健史、23歳だ。
 たしか事務所を辞めるとかでもめたニュースが出ていたし、この映画の仕事をその事務所がとってきたとして、この先しばらくは目立つ仕事はなさそうだから、いったんの見納め
(すみません)も兼ねて。後で検索したら、事務所との係争は和解し、2023年3月末の契約満了までその事務所にいて、その後契約更新はしないということだった。

 岡田健史は、19歳でデビューしたテレビドラマ『中学聖日記』(2018)の時もそうだったが、180センチ(wiki)の大きな体と、童顔(?)で内面から出てくる大人になりきれなさの「アンバランス」という微妙な感覚を、自分の心にもやもや生じさせる珍しい俳優だ。180センチ級の役者は他にもいるはずだが、なんだろう、顔が古風なのか。
 野球やってて投手だった、スポーツ選手の身体。大きくて、どんくさそうとも言えるのだが、顔が少年と青年の間で、イケメンというよりハンサム顔なので、なんというか、アンバランス。そこが気になってしまう。

鈴鹿央士22歳、奥平大兼18歳も気になる、似たタイプ?

 鈴鹿央士(22)(広瀬すずがスカウトし、映画『蜜蜂と遠雷』で注目、テレビ『ドラゴン桜2』など出演)、奥平大兼(18)(映画『MOTHER マザー』子役)も気になっている。あまり事務所推しが前面に出てこない、露出が多すぎない(売り込みによるのかもだが)、似たような、なんだか憂いのありそうな顔が好きなだけか。
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ン年後の阿部寛か西島秀俊か、違う道か

 ただ、大きながたいなのに、頼りなさげで危なっかしく見えるキャラも、現事務所の戦略かもしれない。本人は違う方向を出したいのかも

 さて、岡田健史はこの後どうなるのだろう
 再ブレイク後に大きな体のアンバランスをコミカルに生かした阿部寛(顔は西洋顔だが)、人気絶頂期に大手事務所を離れしばらく表舞台から遠ざかり最近高評価の西島秀俊、が比較対象として、あるいはン年後の岡田健史として、頭に浮かぶ。芸能界以外も含めて、全く違う道を進むかもしれない。
 23歳。将来はどうなっているんだろう。気になる。

「疲れる系」だが、岡田演じる若者の成長物語

  さて、映画だ。
 ※以下ネタバレあり
 ※以下疲れていて、単なる覚書き。観てない人にはわからないだろう。

 えぐい描写があるので、グロが苦手な人は観ない方がいい。24人を殺した連続殺人犯にかかわる話でもあり、目をそむける場面は結構多かった。映写室を出る時に「疲れる系だったね~」という声も聞こえた。
 そう、有名人の自死報道などに近く「引っ張られる感」もあるので(内容が「洗脳されていく系})、そこも注意が必要。俯瞰、客観視が苦手な人にはおすすめしない。

 心理戦、と思ったが、よく考えたらハヤカワミステリでもあった。
 映画『羊たちの沈黙』のレクターみたいな。影響あるのかな。

 岡田健史演じる若者の成長物語になっていたように思う(最後に落ちはあるが)。前半は、連続殺人犯の阿部サダヲとのやりとりや、彼の犯行シーン(回想、空想?)。中盤から、阿部に「てなづけられた」岡田が「変になっていく」、そして……。その役を演ずるに、先に書いたアンバランス感を持つ岡田は似合っていた気がする。大きながたいが自信満々ではなく、自信なさげという。

阿部サダヲだから客は呼べるが、はまりすぎ?

 阿部サダヲだから観にいった節もあるし、彼だから観客を呼べる面もあるだろう。「阿部サダヲがうまかったね」の声も帰りがけ、聴いた。
 阿部の役は、取り入って信頼を得てから手なづけ、じわじわと痛めつけるサイコパス。少年期にも犯罪を犯していた。あの猫目は、得体のしれない人間を演じるのに合う。
 でも、天邪鬼の自分は思う。阿部サダヲは、最初から一癖二癖ありそうなキャラがにじみ出ているので、適役過ぎるのではないか。確かに上手いと思うが、視線を揺らしただけで表情を作ることができる「顔」と「目」、風貌を持っている。

 むしろ、なんてことのない風貌の人がサイコパスを演じられたら、それこそすごい演技力なんだろうけど、難しいし、監督やプロデューサーとしても、そんなギャンブル的な俳優起用はできないだろうな。
 そう、昔でいうと緒形拳クラスになるんだろう。

父親と弁護士の役割

 あと、脇だが、構成上重要というか、それを引き締める役割を果たしていたのは、岡田演じる若者の父親と、阿部演ずる殺人犯の弁護を担当する弁護士。前者の父親は、岡田の自信喪失の原因でもあるが、実のところ何を考えているのか、彼も傷ついているのか、最後までわからない。男は黙ってビール、でちょんぎれる。後者の弁護士は、弁護人だが阿部を突き放す現実主義者であり、岡田が「変な方向に行く」のを醒めた目で見る世間、の役割を果たしていたと思う。

 あと、阿部が手掛ける「殺人の間隔を90日か100日は置く」というのがあった。となると、単純計算で年間約4人殺害なので、被害者が24人だと約6年間殺人を続けていたのかな。となると、高校生を殺したかった阿部が、中学生だった岡田は「(殺したい)年代でない」といっていたが、6年もあれば中学生の岡田も高校生になって阿部のターゲット年代になりそうなものだ。殺人の末期に岡田に出会ったという設定にしたのかもしれない。
 阿部と岡田の血縁関係は、いろんな可能性を残した微妙な台詞のやりとり(匂ったぞ!)からまあ違うなと思ったが、そもそも、ふたりの体格が違い過ぎる(!)。
 「中学時代の同級生」も、これは後で使うなと思っていたが、途中で失念していた(うーむ悔しい)。ちゃんと伏線回収した感。

 みたいな、今日は疲れて本当にまとまらない感想だな。でも、岡田君が観られてよかった。
 映画館を出がけに、今井翼の宣伝を見る。病から復帰したのか、それはいいことだ。 

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 皆さまのご健康を。

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