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154人/5481、コロナを超えるニュース、高齢労働者『ノマド』読了~538日目

 ※315日連続投稿
 都内新規感染154人/5481、3月22日以来約半年ぶりに200人下回る。都基準重症者125人(-4)、死亡11人(累計2883)

 小室圭さん帰国、真子さまと結婚へ。。。。。。のニュースがコロナを押しのけている←それがニュースだ!。税金。。
 大相撲、白鵬(36)が右膝の故障で引退へ、史上最多45度V
 御嶽山噴火から7年、死者・行方不明者63人。合掌
 ドイツ連邦議会選挙、社会民主党が第一党に

『ノマド』やっと読了、まとまらぬ覚え書き

 ジェシカ・ブルーダー『ノマド 漂流する高齢者労働者たち』(春秋社、2018)=原作NOMADOLANDは2017、をやっと読了。濃い。濃いぞ。
 確か今春映画『ノマドランド』を観て、フーンと思って、原作を図書館に予約してやっと回ってきて。
 読んでよかった。映画よりはるかに濃い。濃すぎて疲れてまとまらん。

 ただ、日本だけで小さく縮こまって生きて、「日本は」と言ってる視野の狭さは自覚した。アメリカは、なんのかんの、日本人に一番大きな影響を与えている国だ。そこで起きている高齢者ワーキングプアの現実だった。

 1930年代のトレーラー熱は一時的なもの。リーマンショック以降の経済的困窮で、中流にいたと思っていた人たちが容易に転げ落ちる。副社長、ソフトウェア会社の重役とかマネージャーとか博士号保持者とか、簡単にリストラ。50代無職に安定した職はない。学生は学費ローンに追われる。投資に失敗。いつか、元の生活に戻れるあてはほぼない。
 アマゾン倉庫で20キロ以上歩き回り、商品をバーコードスキャンする単純な重労働・ワーカーによる盗難の多発と防止と厳格な統制(「多様性は敵」)、トイレ清掃の方が楽しそうに見えるロボットとの仕事。
 コロナ禍でアマゾンの存在が日本でもますます大きくなる中、なんともいえない。。
 桐野夏生の『OUT』冒頭の弁当工場との「広さ」の違いよ。。

 ビーツ(サトウダイコン)収穫、キャンプ場のバイト、クオーツサイト、RTR、ワーキャンパー、ビーツ収穫、無料駐車場は2週間利用で追い出される
 70代、80代働いて当たり前。年金不足、無保険

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恥ずかしさ、貧しさ、仲間との一時、また季節重労働

 「ハウスレス」であってホームレスではないというプライド。恥ずかしさ、貧しさ、仲間との一時。そして別れ、再び季節労働に散っていく
 子どもがいて、夫婦やシングルで子どもと同居せず(できず)、車上生活に入るパターン。当たり前のLGBTQ。子ども10人いて、うち5人と車上生活のパターン。薄汚いモーテルを家族で転々としたが売春婦や薬の売人が紛れ込んでいたりして、車上生活に変えた人たち。
 寝ている間に誰かが押し入ってきたら? 一酸化炭素中毒、漏電火災の危険。麻薬中毒者や密売者の地に足を踏み入れる危険
 白い車を児童性愛などの性犯罪と結びつける社会的偏見
 車上生活者の圧倒的多数は白人。白人であるという特権的切り札を持っても警官や通行人とのいざこざ。黒人であれば人種的差別的取り締まりの犠牲になりかねない
 ライターが3年間の断続的な車上生活で書いた。しかし、彼女は元の生活に戻った、のだろう。「ストーリーはいつまでも発展し続ける。しかし、書き手はどこかの時点で身を引かねばならない」。しかし、彼女はブルックリンに戻った時、都市の中にたくさんいる車上生活者に気づく。

 2016年時点で「政府は国民に定住してほしい。規制が次々かかっている」
 死んでいくキャンパーたち、「孤独死」あり。キャンプや車上生活が難しいほど年をとったら、どこにいくのか。
 「主人公」は、メキシコとの国境近くのゴーストタウンのさらに郊外に土地を買い、アースシップという廃材の家の建設の夢に向かうところで終わり。
 現在はコロナ禍。さて。

狭い日本とは「社会的距離」がそもそも違う?

 日本は狭い。車上生活者は道の駅などで散見されるとニュースでやってるが、その辺で2週間も大集団で集まって集会やってて放置OKのような場所はない。どこか島ならあるかもだが、すぐに移動できない。
 アメリカは州ごとに統治の内容が異なるから、車で「逃げて移動」が可能だが、日本は。。それに、田舎では軽自動車が主流なのだ。何かが違う

 車のでかさも道の広さも違う。
 人間のでかさは、物理的には違う
。中身は、知らん。。

 肩寄せ合って生きる。のは同じだが、「もともとの社会的距離」が圧倒的に違うのではないだろうか。距離を取って生きられないのだ、日本では。
 と、また頭回らず書いておく。

安全なところで縮こまって何も捨てず何も生まず

 そう、安全なところで縮こまってネットで匿名で何か書くのは、何も捨ててないのだ。何も捨てないということは何も生み出さないのだ
 少し自虐する。少しぐさりとくる。少し考えを置いて老いて熟成させ、そのうち朽ちているのか。

メラニーよりスカーレットで

 でも、突然だが『風と共に去りぬ』の、なんだかわかったふりして死んでいったメラニーより、あさましくのたうち回ったスカーレットの生き方の方がいい。

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間に合わないぞ、政局勉強中

 『ノマド』から浮かび上がる米国のプア高齢者の現状は、日米関係や「この国」論も絡んできて、政局の勉強にもつながる。

 ちなみに、3世議員が3人、松下政経塾が1人。
 世襲議員は早めに政治の世界に触れ、勉強や実務に励んだはず、でないと存在意義はない。
 今回は世襲が多すぎて、世襲が今更問題にならないのが何とも言えない。といって、世襲でない高市さんをということにもならないが。

芸能人の一日一食、無職の一日三食

 なんとなくネットで(そんなことしているから時間がなくなるのだ!)、芸能人の一日一食とか、夕方以降は食べないとか、の話を読む。ストイックだ、そうやって体を絞ってこそ、芸能の世界で生きていくのだ、的な。
 比して、無職の一日三食。ぶくぶく太る。やばい。

 会社勤めの時は一日三食でよかったのだ。仕事もしていたし、通勤で否応なしに歩いていたし。
 今は、動かない。暇なので、食べる。あかん。あかん! あかん!!!

 人生なん百回目かのダイエット挑戦か、はて。

忍び寄る乾燥の時期、そして風邪の……

 朝起きたら、ぽけっと口を開けていて、のどが渇いて風邪でもひきかねない。昨年来コロナ予防でマスクして寝ていたが、夏は暑くて寝ている間にいつの前にか外れていたし、夏の間は就寝時はマスクしなかった。
 季節は巡る。もう乾燥の時期がやってきて、除湿器を加湿器に替える時期が来たか。熱っぽい気がしてちょっいり慌てるが、体温を測ると平熱。
 もともと、ここ数年、冬はマスクをして寝て、かつ外出後は鼻うがいも欠かさない。おかげでか風邪をひかないできたが、外出自粛による運動不足で体力が各段に落ちてしまい、気になるところ。
 しかし、気に病んでも仕方ない。動こう。

追記「いいね!」枠無し芝居~リアリズムとそれ以外

 昨日、もうろうとする中、無責任に書いた、「プロも“失敗”していいのか」話。
 ひとつ、条件を、忘れていた。

 リアリズム系の芝居、だと観客に“失敗”はばれやすい。普通に言葉をしゃべり、ちゃんと相手の役者が受け取り、反応することが、その原則だからだ。野田秀樹さんの芝居は、ストーリー自体は破天荒だが、基本はリアリズム系と思う、ものすごく言葉を大事にし(同時に身体も動きまくりつつ)、極めて速い。台詞と身体を操るレベルが、素人目に見ても高い芝居なので、観客のからの期待値も高く、その“失敗”は目に付きやすい。
 (少し異なるが、「型」が決まっていて、物語の筋も動きも事前に知られている伝統芸能も、リピーターの客には“失敗”がわかりそうだが、その場合は「演者が育つのを見て楽しんでいる」客も多そうなので“寛容”かもしれない)

 比して、独自の作法を持つ芝居、そもそも見ていてよくわからない系の芝居だと、“失敗”かどうかすらわからない「かも」しれない。
 勝手に例に挙げるが、岡田利規さんのチェルフィッチュなどだったら、多分、多少の“失敗”があっても客側にはわからないと想像する。岡田作品は2作しか観ていないが。ヌトミック、西尾佳織、市原佐都子。。

 ただ、今回話題としているのは、そういう系かどうかにかかわらず、おそらく初めて芝居を観た客にもわかるレベルではなかったかと思う。想像。

 皆さまのご健康を。

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