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新幹線で150分話をしたお隣さん〜教育委員会出向中の先生だった〜

私は、こちらのお隣さんから
「相手の話を聞ききる」大切さを教わった。

この方は本当に相手が話し終わったのを
しっかり感じ取ってから自分の話を
して下さる方だった。

先生という職業は改めてすごいと思った。
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その日は、会社の出張で新大阪から新幹線に乗った。
お隣に座った方とちょっとしたきっかけで
話し始めるのだけど、それはその方が
座席で眠っていたのを起こしてしまったことだった。

確かその方のその時の印象が良かったので
興味を持って話しかけた気がする。

◆話を「聞ききる」
たしか、私は会社員だけど
学生時代は教員志望だったとお話した。

そして、その方の話の聞き方がすごかったので
とても驚いてそれをお伝えしたのだ。

「そのように話を聞いてくれる人が
 会社にいたら、部下やいろんな人は
 心救われると思います。なんでそんなに
 人の話を聞けるのですか。」と質問もした。

◆その方は教員だった。
今は教育委員会に出向中らしい。
教員になって初めての現場は、
耳の聞こえない子と接する学校だった。

そこで
・相手が何を伝えようとしているのか、
 相手のことを全身で聞くようにしていた。

・伝えていることと、その子の心が
 違うと思った時に、もう一度
 聞き返してみたり。

・言葉が交わせないからこそ、
 積極的にしっかり聞く。感じ取る経験をされていた。

◆手話の効果
当時、外国人の先生もいたけど
彼とは英語ではなく手話で話していたとか。
そういう風に海外の方とのコミュニケーションにも
手話は役立つのだなと知った。

あとがき:
シンプルなことだけど、
相手の話を「聞ききる」ということを
普段なかなかできていない。

この方のすごいのは、
話を聞き切った後の返しの言葉も
何というか、私の場合はこう感じる、と
いう内容を添える感じで。やさしいのだ。


私は実は大学時代は、教員志望で
教員免許を取得するための授業を
受けたけど結局教員にはならなかった。

でも、子ども時代に「居場所」のある
学校であってほしいなと思う気持ちは
今もあって。

子どもでなくても「居場所」の1つは
誰か話を聞ききってくれる人の存在だと
思う。

私の場合は、祖母と祖父だったかな。
あと時々利根川だった。
川は良い。何も言わずにただそこにいてくれる。

大人になってから思うのは、
自分のとなりに自分がちゃんといて
話を聞くことだ。

自分で自分をちゃんと聞ききれると良い。



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