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新し物好きは創造のタネ。試すことこそ。

VR(Virtual Realty 仮想現実)デバイスのOculusシリーズ(2014年にFacebookに買収された)。2019年5月に発売されたOculus Quest、日本で話題になっているのかなっていないのか微妙なところですが、なにはともあれ試してみないと、ということで購入しました。

Oculus オンラインページでオーダー後、約3日でYUEN LONG HK(香港 元朗区)からの早いご到着。まさかこんなところで元朗の名前を聞くことになるとは・・・(元朗区では鉄道旅客を地元ギャングが襲撃するなど流血事件が発生している)」。

さて、PCとの有線接続が必要なOculus Riftも以前持っていたものの、やはり有線の煩わしさは大きく、PC・ケーブル不要のスタンドアローン型 Questには期待していました(同じスタンドアローン型にはOculus GOがありますが、3DoF(3 degrees of freedom)でスペックもRift対比かなり劣るので)。実際試してみて、ケーブルがないというのは大きい。加えて、PC性能に依存しないのも一般向けですね。

ちなみに、3DoF(GO)と6DoF(Rift・Quest)の違いはこちらがわかりやすいです。ホントに「いらすとや」はなんでもあるな・・・。

さて、ここまでOculusに書いておいてナンですが、このnoteで別にVRの凄さを書こうとしたわけではないのです。

昨今、VR(仮想現実)もしくはAR(拡張現実)、MR(複合現実)などの可能性および懸念についての論説は絶えませんが、そのうち果たしてどれくらいの人が実際に試してみたのだろうか、と思うことがあります。

2017年に私が初めてOculus Riftを手にして、初めて仮想現実の世界を体験した時の衝撃は今でも良く覚えています。宇宙ステーションで研究用具を操作したり、カヌーで密林を行くような単純なものでしたが、まるで「そこ」に本当に居るかのような錯覚。人間がいかに視覚に頼って生きていて、かつその視覚による認知がいかに頼りないか、に愕然としました。

その時まで、正直なところ「そうは言っても、VRなんて一部のマニアの嗜好品なのでは」と心のどこかで思っていたのですが、『マトリックス』(1999)のような世界はそう遠い未来ではないと感じました。

最近こんな記事も出ていて、ビジネスでの活用事例も増えてきましたね。

より普及が進むためには、デバイス価格の低下、デバイスの小型軽量化、コンテンツの充実など課題はありますが、技術進歩のスピードはあっという間なので早晩解決されるでしょう。こうした技術が一般の生活に入り込んでいくのは時間の問題ですらないかもしれません。まして、VRデバイスマーケットでシェアの高いOculusはFacebook傘下にあり、Facebookユーザー23億人へのリーチを活かせる可能性もあります。

それでもなお、迫り来る新しい世界を実際に触ってみることなく、論説することのなんと多いことでしょう。これは何も XR(なんとかリアルティ)の領域だけではありません。あらゆる技術、私が業としているブロックチェーンの世界においても同様です。ブロックチェーンに関して言えば、仮想通貨/トークンを購入する・送る・貰う・ウォレットに保管するなどの基本動作すら試すことなく、やれUX・UIがイケてないだとかセキュリティがなってないとか、そういった評価をする人は決して少なくないでしょう(別にプログラミングをする必要はない)。

実際に触ってみることで、良いところも、悪いところも、より具体性をもって理解できます。ビジネスパーソンとしては、その上で、使えるのか、使えないかもしれないのか、を判断したいところです。尤も、技術進歩は日進月歩なので、継続的にウォッチをしてゆく必要はあるのでしょうね。

うだうだ評論する前に、好奇心旺盛に、JUST TRY IT