タージマハル

美しいと思うことについて書いていきます。

タージマハル

美しいと思うことについて書いていきます。

最近の記事

仕事を辞めるかどうか迷っています

私は今年の4月から新入社員として今の会社に入社しました。 少し変わった経歴を持つ私は、その経歴を活かせる仕事がしたいと今の会社に入社したのですが、はじめの一年間は研修ということで、全く関係ない仕事をしています。 元々働きたくなく、自由に生きていきたいと思っている私ですが、入社したからには少なくとも三年は頑張ろうと心に決めていました。 けれど月日を重ねるにつれ辞めたいという思いが膨らんできたのです。 こんな仕事をしていて本当に自分はなりたい自分になれるのだろうか、方向転換を

    • ドーナツの美しさ

      ドーナツの形はとても特徴的だ、円形の中に穴が空いている。 他にそんな食べ物があるか考えてみてもちょっと、出てこない。 ドーナツの穴の起源はいまいちわかっていないが、元々はオランダで、円形の揚げ菓子の真ん中にナッツを乗せたお菓子があり、19世紀ごろにアメリカに伝わった時に、ナッツの代わりに穴になっていたらしい。 始まりからして、謎であるこの穴に対して、人は様々な憶測を立てた、全体をさっくり上げるためと合理的に考える人もいれば、ドーナツの穴は何を表しているのか何の意味があるの

      • 国宝の美しさ、なぜ何百年も前のものを美しく思うのか

        東京国立博物館にて開館150周年記念、国宝展が開催された。 国宝展の人気は凄まじくチケットを取ることすら叶わないほどの、大盛況である。 かく言う私も残念ながらチケットを取ることが出来ず苦汁を飲んだ。 国宝は重要文化財の一種で日本の歴史の中で特別に価値があると考えられるものが認定される。 国宝展は長谷川等伯の松林図屏風や尾形光琳の八橋蒔絵螺鈿箱や他にも半端のない名作が並ぶ、正に日本の美術界の時を超えたオールスター祭である。 すさまじく価値があるのは当然だがなぜこれほどの人気

        • 金沢文庫運慶展、仏像の美しさ

          神奈川県立金沢文庫で運慶展を見てきた。 運慶の作品を始め、運慶の工房で作られた作品が展示されていた。 運慶は東大寺の金剛力士像をはじめ、様々な名品を残している。 その作風は力強く、迫力に満ちている。 仏像の強靭な肉体はリアリティーに溢れているが、どこか現実離れしている、そこに人とは違う仏様の印象が表現されていた。 仏像の表情はとても多様で見ていて面白かった。 昔の人は今の人と比べ、苦しいことや悲しいことが多かったはずだ、嫌なことでも我慢しなければいけないこともあっただろう、

        仕事を辞めるかどうか迷っています

          平家物語の美しさ

          最近平家物語のアニメを見直している。 見ていると、平家の美しさに胸が痛む。 平家は平清盛が全盛を築き、清盛が死に瞬く間に没落していく。平家は朝廷に登っていく中で、武士の荒々しさが抜け、優雅な貴族的価値観を育んでいく。 けれど彼らは武士である、優雅さなど武士の世界では不要なものだ。温室で育てられた美しい魚はきっと、荒々しい海では生きていけない。 それでも必死にもがき、生きようとする姿は見る人に感動を与える。 そして花がいつか散ってしまうからこそ、有限であるからこそ美しいように。

          平家物語の美しさ