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感動が止まらない|「箱根」大絶景周遊温泉旅

箱根は国内屈指の観光地として国内外から非常に多くの観光客を集め、いつも賑わいを見せています。

箱根には雄大な火山の息吹が感じられる大涌谷、富士山を望む芦ノ湖、周辺に点在する美術館、エリアごとに湧き出る豊富な温泉などがあり、挙げればきりがないほど魅力が詰まった観光地なのです。

私もこれまで何度か訪れていますが、今回は箱根の中でも絶対に訪れるべきスポットをご紹介します。



箱根登山電車で本格的な山岳鉄道を体験

箱根湯本を起点に観光をスタートするなら、箱根登山電車での移動がオススメです。

まずは活火山を感じられる大涌谷に向かうため強羅・早雲山方面へ。

箱根では公共交通機関での移動がしやすく、レンタカーを利用しなくても比較的楽に回れるでしょう。

特に箱根登山電車は移動手段としてだけでなく、日本有数の本格的な山岳鉄道が体験できるので、ぜひ利用してみてください。

箱根登山電車の難点を挙げるなら、かなり混雑することでしょう。

東京都内で電車通勤している方ならイメージできると思いますが、休日や行楽シーズンではぎゅうぎゅう詰めの満員状態です。

可能であれば早めに電車の乗り口で行列の先頭で待機し、乗ってすぐ座席が確保できるよう計画を立ててください。

箱根湯本から強羅までは約40分ですが、山岳の急勾配を登るため「スイッチバック」と呼ばれるジグザクに登っていく方法も、景色とともに体験できるので新鮮です。

強羅駅では「箱根登山ケーブルカー」に乗り換え約10分で「箱根ロープウェイ」の早雲山駅へ。


早雲山のテラスで絶景を見ながら足湯に浸かろう

早雲山駅で箱根登山ケーブルカーを降りたら、箱根ロープウェイに乗り換える前に立ち寄りたいのが「cuーmo 箱根」です。

テラスには温泉を利用した足湯があり、箱根外輪⼭を眺めながらほっと一息。

開放的な空間で美しい景色を目の前に足湯が楽しめるということで、正面の席はいつも大人気となっています。

足湯で少し疲れを癒したら、箱根ロープウェイの乗り口へ向かいましょう。

箱根ロープウェイの早雲山駅から目的地の大涌谷駅までは約8分。

1分間隔で運行しているので待ち時間もあっという間です。

ゴンドラ内は意外に広く、よっぽど空いていない限りは他グループとの相乗りがほぼ確実でしょう。

オススメの席は前方です。中央や後方に座ると人が邪魔になり、写真や動画が綺麗に撮れないのでご注意ください。


大涌谷で感じる雄大な活火山の息吹

3000年前に起こった水蒸気爆発の爆裂火口

大涌谷はロープウェイから火口を見下ろせる、箱根を代表する絶景スポットです。

爆裂火口と呼ばれる大涌谷は、箱根火山最後の水蒸気爆発が3000年前に起こった場所で、高く立ち登る噴気は地球の息吹そのもの。

この息を呑むほどの雄大さに圧倒され、感動が止まらないこと間違いありません。

かつて「大地獄」や「地獄谷」と呼ばれていたのも頷けます。

ロープウェイからの絶景を動画で見るなら↓

荒涼とした活火山の景色を見て回ろう

かつては「大地獄」や「地獄谷」から現在の「大涌谷」に改称されたのは1873年。

明治天皇・皇后両陛下がご訪問されるのに合わせてのことらしいです。

この場所だけは緑豊かな箱根の中で唯一別世界が広がっています。

噴気とともに硫黄の臭いがあたり一面に漂い、荒涼とした景色に覆われた大涌谷は、ダイナミックな活火山の息吹を間近で感じられる日本でも数少ないスポットです。

散策路も整備されているので、絶景写真を撮りながらじっくり見て回りましょう。

この日はあいにく富士山が雲で隠れている時間帯に当たってしまいましたが、雲がなければ富士山も見られます。

大涌谷名物の黒たまごを食べてみよう

大涌谷を訪れたら必ず食べたいのが名物の黒たまごです。

黒たまごの誕生は1955(昭和30)年で、奥箱根観光株式会社が温泉池の特性を利用して作ったのがきっかけでした。

日本では他の地域でも黒たまごが作られたそうですが、大涌谷こそが本家本元。

黒たまごは大涌谷温泉で茹でられ、1つ食べると寿命が7年延びると言われています。

「大涌谷くろたまご館」で購入できるので立ち寄ってみましょう。

その前に人気撮影スポットの黒たまごオブジェ前で、パシャリと1枚撮ってみてはいかがでしょう。

ここは常に撮影待ちの行列ができているので、オブジェだけの写真は後ろの方々を待たせてしまうため諦めました。

大涌谷くろたまご館の中はかなり広く、たくさんのお土産が販売されています。

観光客でごった返す中で隅の方にひときわ長い行列になっているのが、黒たまご購入待ちの人々なのですぐに分かるはずです。

私が訪れた時は5個入りで500円でしたが、現在は4個入りで500円と価格が改定されたようです。

買ってビックリ、真っ黒のたまごが姿を表します。

これだけ黒いと中身がどうなっているのか気になりますよね?

ワクワクしながら殻を向いていくと再びビックリ。

中まで黒いものだと勝手に想像していたので、普通に白いたまごが出てきて、割ってみても普段食べる卵と変わらないことに不思議な感覚を覚えます。

せっかくなので景色を眺めながらじっくりいただきましょう。


温泉宿へ早めにチェックインで贅沢な時間を

箱根は国内有数の温泉地であり、素晴らしい温泉宿がエリアごとに数多く存在ます。

箱根旅行では早めに温泉宿にチェックインして、名湯に思う存分浸かって心も身体もリフレッシュしましょう。

以前「温泉宿特集」でご紹介した「星野リゾート 界 箱根」と「箱根風雅 離れ〜Miyabi邸〜」の記事をぜひチェックしてみてください。

1泊ごとに宿を変えるか連泊するか、箱根全体はそれほど広くないので自由度が高いです。

せっかくなので、異なる温泉宿に1泊ずつするのが良いでしょう。

【星野リゾート 界 箱根紹介記事】

【箱根風雅 離れ〜Miyabi邸〜】


芦ノ湖畔の大鳥居がシンボルの箱根神社

1250年以上の歴史を持つ関東屈指のパワースポット

2日目は芦ノ湖の元箱根港近くにある箱根神社から回ります。

バスで元箱根港近くで下車し、歩いてすぐなのでアクセスも簡単。

箱根神社は奈良時代の初め757年から続く長い歴史を持つ神社です。

関東総鎮守箱根権現として古くから親しまれ、日本で初めて武家政権を打ち建てた鎌倉幕府の祖・源頼朝公や執権の北条氏、江戸幕府を開いた徳川家康公など、多くの武家に敬われてきました。

関東屈指のパワースポットとしても有名で、箱根観光では外せない場所の1つとなっています。

大鳥居は箱根最大の写真映えスポット

湖畔に建つ水中鳥居は箱根最大の写真映えスポットとして、常に撮影待ちの長い行列ができています。

海外からの観光客にも広く知られているため、ある程度待つことは覚悟しましょう。

この箱根の大鳥居は歴史が浅く、日本の敗戦から約7年後の1952年に建てられました。

1952年はサンフランシスコ講和条約が発効され、講和条約発効とともに日本の独立が回復した年で、これを記念して平和の願いを込めて建てられたのです。

そうしたことから「平和の鳥居」とも呼ばれています。

大鳥居の大きさはかなりのもので、厳島神社の大鳥居を思わせるようなサイズ感です。

自分の前の人達に順番が回ってきたら、おそらく写真撮影をお願いされるはず。

上手く撮れるようにあらかじめ構図をイメージして、想い出に残る1枚を撮ってあげましょう。

自分の順番が来たらまずは無人で1枚写真を撮ってから、同じように後ろに並んでいる人に撮影をお願いするのがオススメです。

あとは上手に撮ってくれることを祈るのみ。


ランチは「ラ・テラッツァ芦ノ湖」でイタリアンを

箱根神社を見終えたらほど良くランチの時間を迎えるはず。

ここでオススメなのが、箱根神社の手前にある「芦ノ湖テラス」にあるイタリアンレストラン「ラ・テラッツァ芦ノ湖」です。

芦ノ湖を目の前に開放感あふれる芦ノ湖テラスは、この後に乗る遊覧船乗り場から歩いてすぐの場所にあります。

運が良ければ、このように窓際の席で景色を楽しみながら食事ができますが、人気店のためあまり期待しない方が良いでしょう。

私たちはたまたま運が良かったです。

ラ・テラッツァ芦ノ湖ではイタリアから運んだ窯で焼き上げる、約30種類のナポリピッツァがオススメです。

食材は小田原や沼津港で仕入れた鮮魚や箱根西麓野菜を使用し、素晴らしいイタリアンが堪能できます。

まるでリゾート地を思わせる店内で、ゆったりとランチタイムを過ごしてみてはいかがですか?


芦ノ湖の富士山絶景スポットは元箱根港近くに

ラ・テラッツァ芦ノ湖でのランチの後は、すぐ近くの元箱根港で海賊船に乗りましょう。

そして、その前に立ち寄るべきなのが芦ノ湖の絶景写真スポットです。

元箱根港の海賊船乗り場のすぐ横から、この素晴らしい景色が見られます。

この日は雲がない快晴で、富士山がはっきりと見えていました。

時間が合えば海賊船、富士山、大鳥居をすべて写真に収められるでしょう。


海賊船で芦ノ湖遊覧を楽しもう

桃源台港までの片道か往復を選択

海賊船での芦ノ湖遊覧は箱根観光でも見所の1つとなっています。

海賊船のチケットは事前購入か、当日チケットカウンターで買いましょう。

箱根フリーパスを購入済みならチケットカウンターで見せるだけです。

元箱根港から桃源台港までは約25分なので、片道か往復を都合に合わせて選択してください。

私たちは元箱根港には戻らないので片道のみ。

追加料金で豪華な「特別船室」を選ぶべし

海賊船でぜひ利用してもらいたいのが、追加料金で入れる「特別船室」です。

一般船室とは違い内装がとても豪華になっていて、座り心地の良いソファが設置されています。

ゆったりと遊覧を楽しみたいならチケットカウンターで申し込み、一般船室の列とは別の優先搭乗の列に並びましょう。

特別船室の専用デッキから見る箱根の絶景

特別船室で何よりも素晴らしいのが専用デッキからの眺めです。

一般船室は船の後方に位置するため、デッキに上がっても船のマストや構造物に視界が遮られてしまいますが、特別船室は前方にあるので視界が開けているのです。

特別船室の存在を知らない観光客も多いので、デッキが比較的空いていて撮影にもってこいでしょう。

出港してからすぐ右手に大鳥居が見え、前方には富士山が見えてきます。


「桃源台ビューレストラン」もランチにオススメ

海賊船を降りると正面に桃源台ターミナルがあります。

ここは箱根ロープウェイの桃源台駅に直結し、多くの観光客が利用するためレストランが併設されています。

元箱根港でランチの時間が合わなければ、「桃源台ビューレストラン」で芦ノ湖と海賊船を眺めながらの食事を選んでみては?


箱根ガラスの森美術館でガラスアートに触れる

桃源台から先は気の向くまま動けます。

ロープウェイで大涌谷に向かい、後ろを振り返って雄大な富士山を楽しむのもよし、バスで美術館巡りをするもよし。

せっかくなのでバスに揺られて「箱根ガラスの森美術館」で美しいガラスアートに触れてみましょう。

広い庭園はまるで中世ヨーロッパの街に迷い込んだかのような雰囲気です。

散歩気分でじっくり見て回りましょう。

箱根ガラスの森美術館では、ヴェネツィアングラスの古典作品から現代作品まで、多様なガラスアートが展示されています。

あまりガラスアートに馴染みがなくても、その美しい作品の数々に目を奪われること間違いありません。

この他にも「彫刻の森美術館」や「ポーラ美術館」など、見所盛りだくさんです。

アート好きなら順に回ってみるのも楽しいでしょう。


箱根は日帰り可能だが温泉宿で1泊しよう

箱箱根観光はじっくり見ようと思えば何日にも渡って楽しめます。

2泊、3泊しても人によっては時間が足りないかもしれません。

しかしながら、日帰りや1泊だけでも十分楽しめるのが箱根の良さです。

今回ご紹介したスポットは日帰りでも十分観光が可能ですが、せっかく箱根を訪れるなら、やはり温泉にゆっくり浸かる時間は確保していただきたいですね。

今後箱根を訪れる機会があれば、ぜひ参考にしてみてください。

【その他の富士山絶景スポットも紹介中↓】

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