海外で働くということ
7歳のとき、初めて世界地図を見たことを今でも鮮明に思い出すことができます。日本には自分が住んでいる場所以外に様々な地域があり、さらに、日本以外にも人が住んでいると知った時の驚きは、言葉を越えたものがありました。
そして今。
私は海外で働いています。
世界への憧れを抱いた少女は、ある意味で念願の夢を叶えたのです。海外で働いていると言うと、
「語学ができるから問題ないよね。」とか、
「私もやってみたいけど、なかなか・・・。」などと、
羨望の眼差しを向けられることが多く、何かと「かっこよく」聞こえることが多いようです。
現実はそう甘くはありません。
言葉の壁
私は、第二外国語である英語さえできていれば生きていけると思っていた節がありました。海外移住によって、そうではない現実を突きつけられました。これは、英語が母語の人が日本で住み始めた際にも同じような壁にあたるのではないでしょうか。
つまり、日本では日本語さえできれば生活するのに困ることが、ほとんどないからでしょうね。実際に、英語で話そうものなら理解してもらえないことのほうが多いです。
カナダのケベック州に行けば、フランス語を第一言語とする人の方が多いですし、中国に行けば中国語が必要な具合にです。
つまり、英語に甘んじて英語ができるから~といったピノキオの鼻は、みごとにそして、幸運なことにへし折られることになるのです。
とはいえ、英語は世界でも話者が多い言語には変わらないので学習することをおススメしたいとは思います。
価値観のすり合わせの難しさ
日本人同士でも、コミュニケーションの中でのすれ違いは往々にしてよくあるものだと思いますし、違う文化、人種、思想、宗教観の中での関係性となると、そもそも前提条件が違うため、大きなぶつかり合いがなくとも、すれ違いが起きることもあります。そのすれ違いの中で、溝が大きくならないように、どのように振舞うのか、またこれまでの振る舞いをどのように正していくのかは、個人とその個人が所属する社会に委ねられるものであるでしょう。
多様性は無知を減らすからいいことである
これは、最近読んでいる『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の中に出てきた一言で、思わず
「うううん」
と、うなってしまったほどのインパクトのある言葉でした。それだけぴったりの言葉に出合えたのだと思うと、嬉しかったのです。また別の記事ではこの本の書評を書こうと思います。
今後に向けて
走り出したばかりの海外生活。4月からは新しい業務内容での働きとなります。そして、新しい環境だからこその学びも多くあることと思います。既存を壊すのではなく、既存を基盤とした上で、新しい家を建てるイメージを大切にしながら、多くの人にとって価値のあるものをクリエイトしていきたいと考えています。
これらを実現化させるためには、多様性を尊重しつつ、全体にとっての正義のあり方を考えて変えていかなければならないと思っています。
価値観の押し付けにならずに、かつ皆が公平性や平等性において順列がつかないようにしたいのです。その前提条件の中で、一人一人が高め合えるような環境作りと、働き方改革をしていきたいと思います。
後方支援に回ることは、決して無意義なわけではありません。その位置での働きが、今後の自分の人生の礎になったり、誰かのまたは明日の自分の栄養源になることもあるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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