インドのニート

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最近の記事

忙しさというクスリ

初めて社会に参加して働き始めたものの、とにかく本当に忙しい。 朝起きてから夕飯の時間になるまでほとんど何かしらの仕事に追われているため、考える時間が一切なく、1日や1週間が一瞬で過ぎ去っていく感覚になる。 大人がよくいう、「仕事を始めてからは人生一瞬だよ」の意味を身をもって実感できた気がした。 朝の冷たい空気を吸いながらゆっくりと散歩をしていると、最近の自分がいかに愚かだったかを思いしる。 張り切りすぎて「何か自分にできることはないか」と仕事を増やしまくり、実際いくつかは形

    • アフリカの炊き出しボランティアから考える、現代の自己責任論

      「自ら考え、自ら行動し、その行動に責任を持て。」 中学校の時に先生がホームルームでよくいっていた。うちの学校のモットーだ。 通っていた私立の中学校では、中学生にはおよそ不相応な程の自由が与えられており、自分と周りはそれを一種のステータスのように感じていた。 スマホ自由、通学服自由、髪型髪色も自由。買い食いも自由で、学校帰りにはみんなでカラオケに行き、サイゼリヤで時間を潰した。 自分達は自由になんでもできるのだから、何か失敗したとしたら完全にそいつが悪いし、自業自得であ

      • ヨーロッパで毎晩野宿してた頃の話

        この世界に自分の居場所はあるのだろうか。人生で初めて「絶望」というものを感じた時期だった。 とにかくお金に困っていた。 ノリで日本を飛び出したはいいものの、当時収入は一切なく、日々減っていく預金通帳と毎日睨めっこしていたのを覚えている。 見たところで増えるわけもないのに、手持ち無沙汰になると気付いたらクレカと銀行のアプリを覗いていた。 それでもなぜか日本に帰る気にはなれず、さらにこれまた不思議なことに、バックパッカー天国のアフリカから、物価の高いヨーロッパに向かうことに

        • インドのニートが人生初仕事への抱負を語る〜普通の人間になりたい〜

          大学を知らない間に卒業し、いつの間にか社会へ出ていたことにようやく気付いた自分の初仕事が、来週始まる。 所詮は無給の雑務なので特に語るほどの仕事でもないが、それでも自分の門出をこっそり祝うべく、ここで抱負を語らせていただく。 1、抽象的な達成目標「社会人としての基礎力向上」 これが、最初の仕事での到達目標である。流石にこれだけではざっくりとしすぎているので、「社会人としての基礎力」とは何か、そしてその必要性について、自分なりの考えをまとめておく。 まず、「社会人として

        忙しさというクスリ

          「ノマド」と「マルチ商法」

          「ノマド」と呼ばれる人々のことを、ご存じだろうか。 「特定の仕事場を持たず、場所や時間、組織に囚われない働き方をする人」のことを、一般的に「ノマド」と呼ぶらしい。 旅をしていると、この手の働き方をする人に山ほど出会う。途上国を中心に回っていると、旅先で出会う日本人なんて、大学生とノマドだけと言っても過言ではない。 ただ、自分はどうしても彼らのことを好きになりきれなかった。 一緒に酒を飲み、一晩を明かし、旅をして、山を登った。 同じ日本人という連帯感もあり、仲良くなるの

          「ノマド」と「マルチ商法」

          気付いたらインドの無職になってた件

          自由研究が嫌いな子だった。 絵日記、ドリル、読書感想文はこなせるんだけど、自由研究がいつになっても終わらない。 見かねた母親が「自由研究キット」なるものを買ってきてくれて、家族みんなでそれをやる光景は、我が家の夏の風物詩でもある。 小学生の時から夢は公務員一択。卒業式で「パティシエ」や「宇宙飛行士」といった夢を周りが語る中、「おおきくなったら、こうむいんになりたいです!」と叫ぶ我が子を、苦笑しつつも少し嬉しそうに、両親は見ていたのを覚えている。 周りよりちょっぴり頭が

          気付いたらインドの無職になってた件